時差ボケのせいか、早朝覚醒の本日。
7月10日は「時の記念日」ですね。

「時間は皆に平等に与えられている」
どこかの偉い人が言っていた言葉。
東京パラリンピックまで1年です。

アメリカから帰国し、試合の振り返りをしました。
新たな目標を胸に、今日から練習再開です。

今回のアメリカ大会で印象に残ったことがあるので、記載しようと思います。

視覚障害者柔道は、一般の柔道とほぼ同じルールで競技されます。
唯一大きく異なるのが、「組手がない」こと。
特別なルール、特別な道具、特別なサポートが必要でないことから、どこでも誰とでも練習ができる、最もユニバーサルなスポーツだと、私は考えます。
また、他の障害者スポーツと異なり、障害の重さで競技種目を分類することなく、一般の柔道同様、体重で分類されます。

よって、最もユニバーサルなスポーツでありながら、障害に対する配慮が少ないスポーツとも言える、と考えます。

パラリンピックの表彰台を見ても、B2・B3などの弱視選手と比較して、全盲のB1選手の割合は圧倒的に少ないのが現状です。

「障害が重度になれば勝ちにくい」

私はこのように考えるようになっていました。

しかし、今回のアメリカ大会では、この考えが覆りました。

60kg級の優勝者はルーマニアのB1選手。
決勝戦は、粘りの巴投げと背負い投げで勝利を掴みました。

試合の様子
https://youtu.be/yBKMwVbo8mI
(開始4時間31分あたりをご覧ください)

日本の男子選手から彼の話を聞くことが、過去に何度かありましたが、まさに「努力の人」。ようやく優勝できたと聞いて、鳥肌がたちました。
すごい!!!本当におめでとう。

実は私は、これまでB2の選手でしたが、今大会からB1選手になりました。
競技をする上で、勝ちポイントが多くもらえるなどのメリットはあります。
しかし、金メダルを目指す上で、工夫しなければならないことは増える一方です。
「どの選手も同じだ」という意見もよく聞きますが、人の手を借りることが増え、畳にあがるまでの工夫が、以前より圧倒的に増えていることは間違いありません。
ネガティブになりかけたそのときに、60kg級の決勝戦が私に勇気を運んでくれました。



「見えなくてもできるってことを証明したい!」

昨年11月に放送された「アスリートの魂」という番組で永井選手(73kg級)が言っていた言葉です。

見えないことへの劣等感、人の手を借りることへの後ろめたさ、そんなの関係ない。
周囲の人の力も私のパワーなんだ!
そう思えるきっかけになりました。

強い柔道家でもなければ、うまい柔道家でもない。
でも一生懸命、粘り強くプレイできます。

次の世界大会、金メダルを獲得します。


あと2週間で31歳を迎えます。
バンジージャンプでも行ってこようかな。


半谷静香