本「おとなの味」

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平松洋子さんの本にハマってます。

本文からの抜粋

  腑に落ちる味

自分がたった今食べたいものをピタリと探し当てる。
それは、自分の状態を把握するということ。
自分の食欲と味覚を満たしてやるということ。
言ってみれば、自分で自分の世話をするということだ。
大人になれば、そんな厄介なハードルも自分で超えなくてはならない。
好き嫌いを基準にしたところで、すんなり収まるというわけにはいかない。
どう、どう、と自分を諌めながら、'たった今これを食べさせればストンと満足がいくのではないか?'とあたりをつける。
腑に落ちる味を自分で探し出すのだ。

腑に落ちる味は、自分の体の声に耳をすませてきく味。


実に難儀なのである。


半谷静香