芸人をしている、もしくは目指している皆さんはメインはネタでのテレビ出演を考えていますよね?
芸人という世界なので、『面白いネタを作っていればいつかテレビ出演のチャンスがくるのではないか?』と考えを持っている方もいらっしゃると思います。
しかし、ただ面白いだけではテレビ以外のお仕事も難しいのが今のお笑い業界の現状なのです。
◆まず、ネタでテレビに出演するには大きく分けて3つのパターンがあると思います。
① 純粋に自分の芸の面白さのみを追求する。
(サンドウィッチマン、ブラックマヨネーズ、笑い飯など。数え上げたらキリがありません)
② 【人気先行型】若年層・テレビウケが良いモノを作る。
(オリエンタルラジオの武勇伝が代表例)
③ ①と②を足したモノ(渡辺直美さんやスギちゃんなど。ピン芸人に多いか?)
①の方達は大雑把な言い方ですが、自分達が面白いと思っているスタイルをやり続けた人達だと思います。
そして多くの芸人がこのパターンでテレビ出演をしようと考えています。
②は前回の記事でも軽く書いた通り、世に出るきっかけのために作ったモノです。
③に関しては①を中心にやっていたモノが、②にもハマったというパターンかもしれません。
◆ネタでテレビに出演する方法を考えましょう
オーディション経由ではなく芸人のネタを見ていた作家から声が掛かり、テレビに出ることになったというケースもありますが、滅多にあることではございません。
なぜなら同じ様な商品(芸人)はすでに沢山いるからです。
例えば王道の漫才コントに自信があったとしても、すでにNON STYLEやキングコング、など輝かしい実績を持った商品(芸人)が沢山いるのです。
【フレッシュな若手枠】の様に王道のネタでも出演している芸人さんも見かけますが、王道のネタでテレビに出続けている若手芸人は私の記憶にはありません。
少しでも早くテレビに出演したいと思うのならば、王道で笑いの量を取るよりも、人気先行型のモノや奇をてらったモノ(あらびき団に出るような)で笑いを取りにいった方がまだ可能性が高いかもしれません。
しかし、あまりに不思議なモノをやると理解されず、笑いも取れない。という可能性が大いにあります。
なのでお笑いライブに来る人やテレビを見る人の需要を考えて、
女性・子供が理解できてなおかつ、心を掴めそうなモノが一番良いでしょう。(オードリーの漫才も分かりやすい上にテレビ人気が出そうな漫才だと思います。)
近年のパターンですと音響を使う、若年層受けしそうな記憶に残るフレーズを言う(スギちゃんの『ワイルドだろぅ』など)、と言った様なモノが有効かもしれませんね。
最近でネタでコンスタントにテレビに出続けていると思うのは、ロマンティックキャラに音響を組み合わせた一人コントで人気が出てきている西村ヒロチョさんですね。
まだブレイクとまではいきませんが知名度は確実に上がってきています。
しかしどの市場も結局は大変多くのライバルがいるので、決して簡単とはいえませんが、斬新で新しいモノはどの世界でも常に求められます。
作家さんの目を引いてテレビの出演を狙うには、まだ誰もやっていなくて、人気が出そうなモノをやり続けることがポイントかもしれません。
そして世の中の流れを読んで、今どういう事をやったら受け入れられるのかという研究も必要になってくるでしょう。
【面白いネタを作る】ではなく【お笑いのネタというツールを使ってテレビに出る】という考え方でネタ作りをすると、よりテレビ向きのネタ作りの思考になっていくでしょう。
◆今回の記事を一言で言うと
極論ですが少しでも早くテレビに出たければ【人気>笑いの量】で考えてネタを作りましょうということです。
最後まで読んで頂きありがとうございましたー。