いいんだ。これで。 | shukoの揺蕩うはねちブログ

shukoの揺蕩うはねちブログ

生きよう。生きていたい。と思う程たのしくて幸せで豊かに過ごせるように、自分に湧く気持ちを丁寧にみる努力をしています。

草場先生の映画を観た後、
何か私の中でクルッと ひっくり返るような感覚があった。

その夜、外のブルーベリーにお水をあげようと外に出た。

雨は止んでいたが、
雲が覆っていた。

1つとても輝く星が見えたので
しばらく見つめていた。

すると、空を覆っていた雲がみるみる早いスピードで流れて行き、

一気に満点の星空があらわれた。


それを観て想った。

私のことを。




無になりたい。


って、最近ずっと思ってた。

何にもない虚無に。


「 無はいいよ。

辛い事も悲しい事も感じないから。

でも

そのかわり
楽しい事も嬉しい事も感じないよ。

何にもないから。

それでもいい? 」

と星は私に聞いてきた。

「え?!」

私はハッとして、
そうだった、そうだった、

と思い出した。


悲しいから嬉しいがある。
辛いから楽しいがある。

最初からずっと楽しくて嬉しいだけ
なんてないんだ。

悲しい思いをしたこと、
辛い思いをしたこと、

そういうことがあったからこそ

嬉しさや楽しさを感じられるんだということを。


苦労したことの無い人は、
苦労する人の気持ちが分からないから、
簡単に人に苦労をかけてしまうこともある。


私は、優しい人間でありたいから

沢山の辛さや悲しみや苦労を経験しているのかもしれない。

人は皆、
感じ方が違うから
私の感じる悲しみは、
他の人には悲しく無いのかもしれないけど、

他人のことを、
自分の経験から、
悲しいのかな?って察知して寄り添ってあげたいという思い遣りを持てる自分でありたい。

助けてって言われたら、
私の経験から得たことで
してあげられることもあるかもしれない。

だから、
いいんだ。

無にならなくても。


悲しみや辛さを感じることさえ私の喜びなのだ。


悲しみも辛さも
嬉しさも楽しさも
感じることすべてが私の喜びなんだ!!!




と、
思えた瞬間、

早いスピードで雲たちが流れてきて
一気に満点の星空を雲が覆ってしまった。

そして、
ポツポツと少しずつ雨も落ちてきた。


私は我に返って
スッキリした感覚で
娘と夫のはしゃぎ声のする家の中に戻った。