次に、AAR Japan[難民を助ける会]さんが支援している障がい児福祉施設、バンセンスックセンターに訪問させていただきました。

ここはラオスで唯一の障がい児福祉施設で、AAR Japanさんの日本人作業療法士の技術指導のもと、理学療法士を含むラオス人スタッフが中心となって、子どもたちにリハビリテーションを提供しています。

現在、幼稚園から小学校までの年齢の子どもが8名通っています。

特徴として、そのほとんどに重度の脳性麻痺の症状がみられます。

主な症状としては、

安定して座ることができない

横向きに寝ると身体がねじれる

不随意運動が常に伴う

ことなどがあり、子どもたちにはその様子がみられました。


今回の訪問により、技術や設備がまだまだ不十分であると感じました。

なぜなら、ここは行政からの支援もなく、経営が非常に難しい状態であるため、リハビリテーションの機材は簡単なものしかなく、高度なリハビリテーションを受けられないことを知ったからです。

日本には障がい児福祉センターが多くあり、作業療法士や理学療法士の数も充実しています。リハビリテーションの機材も充実しているので、このような水準の差に驚きました。


さらに、ここでは、私たちは実際に子どもたちと触れ合う機会を作っていただきました。
ラオス語で簡単な会話をしたり、お絵描きをしたり、折り紙で紙飛行機や鶴を折ったりして、一緒に遊びました。
子どもたちには折り紙が特に人気で、その中でも紙飛行機やカメラが特に気にいってもらえました\(^o^)/

最初はどのように子どもたちと接したらいいのか分からず、また子どもたちは私たちを受け入れてくれるのか心配でしたが、現地のスタッフさんの手伝いもあり、楽しく接することができました!


普段私たちが生活している中で、当たり前だと思ってしまっている技術や設備がたくさんあると思います。
しかし、ラオスではそうではありません。
私たちはこのことを心に留めて、これからもラオスに支援を行っていきたいと思います。


また、現地のスタッフさんからいただいた資料には、この施設に入るための料金は約30万円と書かれていました。

AAR Japanさんの支援により、ここはなんとか経営を続けていくことができていますが、近々その支援は無くなってしまい、ますます経営が難しくなってしまうそうです。

ラオスで唯一の障がい児福祉施設であるのに、このような現状があることを知り、ここに通っている子どもたちの今後はどうなってしまうのか考えるだけで、心が痛みます。


この記事を読んで、少しでも多くの人に日本とラオスの設備や技術の差、ラオスの障がい児福祉施設の現状を知っていただけたら、幸いです。

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広報  尾崎万里子



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