2016/11/15 3am
参加しているハーレムのアカペラ・ゴスペルクワイヤでの進捗です。
黒人系のゴスペルクワイヤに参加してて、今年2月くらいからパートをバリトンからベースに変えました。メインのベースシンガーは一人いますが、クワイヤを抜ける、あるいはイベントに出れない事が多くなるので、俺が名乗り出た訳です。
■達成
メイン・ベースシンガーが事情によりイベントに参加できない日があり、一ヶ月くらい前のと先週のイベントでメイン・ベースシンガー無しで俺一人でベースを歌えました。
ディレクターからは褒められ、メンバー達からは喜ばれ、嬉しい限りです。このクワイヤのディレクター間では、このクワイヤのベースはかなり難しいという認識なので、イベントでちゃんと一人でできるベースシンガーがやっと見つかった状態です。
クワイヤのオーナーが、俺がベースを本番でやってる最中に「Finally, you got it(とうとう出来るようになったじゃん)」「Such a deep voice(低くていい声)」みたいに叫んでガッツポーズ的なのをしてました。
また、エグゼクティブ・ディレクターは、イベント終盤の曲間のトークで「XYZ is Bruce's prodigy(XYZはブルース(メインベース・シンガー)のprodigy(神童、奇才、天才))」とかも言ってくれました。大げさですけどね。
このまま行けば、全ての曲が出来るようになるだろうとの現実的な見込みが見えてきました。ディレクター・メンバーもそういう認識だろうと思われます。
そして、アメリカ・ヨーロッパ・日本ツアーへの参加メンバーに、胸を張って行ける流れも見えてきました。
■肝
このクワイヤはアカペラなので、ベースは歌詞を歌うというよりリズムと4つめのハーモニーを加えるという、ベースとドラムの代わりみたいなセクションです。
・アカペラコーラス
アカペラコーラスは楽器がないので、楽器有りのグループよりもより高い音程に対する感覚が必要です。楽器があると、音程のサポートがあるので音程のズレが自然と修正されるからです。また、バンドなどの場合、歌手が音程を多少外しても気にする人は少ないでしょうが、コーラスグループ、特にアカペラコーラスだと、素人でも音程の間違えが分かりやすいので、厳しいです。
・このクワイヤの特徴
また、多くの曲ではここのベースラインは、コーラスとは別にベースリズムが進むので、難しいという話です。絶対音感的な能力も必要と俺は感じます。
・黒人のリズム
さらに、黒人特有のリズムがかなり入ってるので、日本人には難しいと思います。俺が見た限り、こういったリズムは黒人でも出来る人と出来ない人が分かれます。日本人ジャズミュージシャンで出来てる人を一人しか俺は知りません。なので、結構賭けではありましたね。
この辺りが肝だと思って練習・研究をしてました。悪条件というか、難しい条件が複数にあります。なので乗り越えれると、大きな感動があり、分かってる人達からの賛辞が大きいです。
「黒人のリズム」は、幼少期からマイルス・デイビスなど黒人ジャズを聞いてたので、もしかしたら俺の脳の音楽のリズム・タイム感覚は黒人音楽向けなのかもしれないです。
また、以前より俺は微妙なタイミング・リズムのズレが分かってしまう、という自己認識があります。「微妙なタイミング・リズム」で嫌な気分になる事が多々あるからです。「微妙なタイミング・リズム」が悪い意味でズレてる英語発音・音楽・ダンスを見聞きすると、気持ち悪くなります。「高い能力は、マイナス効果で見えてくる」という俺の判断方法からです。というのもあり、黒人系リズムもイケるかもね、とも推測してました。