冬の大学は、激寒だった。風が吹いたら、もうサイテー。笑い泣き


ある日、私は自分のカバンの中に入れたはずのマフラーを探していた。見つからないから、多分、学食がどこかで落としたみたいだから、探してくると先生に言ったら…


君、寒いから俺のマフラーをつけていきなさい。風邪でもひいたら、大変だ。真顔


と言って、マフラーを貸してくれはった。某ブランドのカシミアだった。柔らかくて、暖かかった。


うわっ。先生、これいいマフラーやね。カシミアだから、柔らかいわ。デレデレ


とりあえず、それを借りて自分のマフラーを探しに行った。学食でマフラーは無事に見つかった…。


師走に入っていて、冬休み前だった。先生に、じゃあ、今度会うのは来年かな…と言ったら…


もう、年内は来ないのか?俺は、冬休みは来てるから。授業がないから、色々とはかどるんだ。


来てはるんなら、ご挨拶のクリスマスカードを持ってきます。手渡しの人はまだ全員は書いていなくて。去年もらった人をリストにして書いているから、先生の忘れないようにするから。明日は来れないから、明後日、カードを持ってきます。


そうだ、君は年賀状じゃなかったんだよな。


そう、カードなのよ。デレデレ


そして、ご挨拶のクリスマスカードを持って行った。先生もドイツ語で書いてくれはったクリスマスカードを渡してくれはった。


これで、来年の君のカードのリストに、俺も入るよな?と、笑いながら言われた。 


そして、先生に…それからコレを君に買ったので、使ってくれるかな?と言われて、紙袋を渡された。


気に入ってくれるといいんだけど。デレデレ


そう言われて、開けたら…

ピンクのカシミアのマフラーと手袋のセットだった。それから、可愛らしい小さなカラフルな薔薇の花束と。


よく頑張ったご褒美だ。デレデレ

と、言われた。


うわっ。先生、ありがとう。飛び出すハート


翌年のその日が先生の命日になり、作ったカードのリストに入った先生の名前も、使われることなんてなかったけど…。