業務マニュアルも引き継ぎも無い 歩いてきたのはそんな職場ばかり

 

この40年間、異動や出向した職場にほぼ業務マニュアルはなかった。

 

引き継ぎのない職場もあった。

新入りには苦労する事この上ない、おまけに正しい判断ができず成長に時間がかかり組織にとってもおおきなデメリットになる。

 

口伝えの都合の良い言葉の「OJT」とやらでは情報が共有できない。

 

現在の職場でも同様にマニュアルが無かったが、部内で声が上がり、ノウハウとスキルを共有する為、「必携」という共有のサーバーファイルに少しづつ皆の経験・知識をため込んで、今はかなりのデータファイルが蓄積している。

 

なぜ職場にマニュアルがないのか、その答えは簡単である。

 

マニュアルは誰かが作らなければならない、面倒なことを自発的にしようとする者は、滅多に現れない。

マネジメントにも必要性の自覚がない。そしていつか異動していなくなる。

 

長い間同じ仕事を同じメンバーがしている中小組織の場合でも、ノウハウやスキルを伝授する仮想の相手を、必要性を自覚せずにいると後に大事件が起こる場合がある。

 

わかりやすい例を挙げると、小さな会社で社長が死んだり、長年の担当が病気になったり、事故が発生すると一切業務が回らなくなる。

 

私の知り合いは、町工場を経営する実父が急逝し、主婦だった娘が職員に促され「社長」になり大変苦労した話を知っている。

 

マニュアルを作ろう。