今から40年も前の昔々のお話です。

職場に配属されたその日に「第一勧業銀行」(現在のみずほ銀行)の営業ウーマンが給与振込口座を新人君達に作らせるために職場に来た。私たちは休憩室で必要書類を書かされた。この営業ウーマンはおそらく毎年凄い数の新人君の口座を成績にしていたに違いない。かなりベテランのやり手に見えた。セゾングループは日本興業銀行(興銀)、長期信用銀行(長銀)などのかつて存在した特殊銀行や代表的な都市銀行から多くの借入金が有った、都市銀行の中で最大の借入先は第一勧業銀行だった。ほとんどの社員の給与振込口座は第一勧業銀行だった。翌日、西武オールステート生命保険の営業マンが職場を訪ねてきた。オールステートはアメリカの大手保険会社で、当時は米国の流通大手シアーズローバックの傘下にあった。シアーズと西武百貨店は当時業務提携しており、当時は珍しかった大きなアメリカ製の冷蔵庫(アメリカ人は週末にまとめ買いをするから冷蔵庫がでかいと先輩から説明された)や家具などを西武百貨店でカタログ販売していた。売り場もあって、私はアメリカの匂いがしてとても好きだった。シアーズとの関係で、保険会社オールステートの日本国内での販売をしていたのだと思う。私はオールステート55という商品に入った。

55歳までの掛け金でその後は一生補償と言われた気がする。当時は55歳定年であった。

その後保険会社は「セゾン生命」という名になった。