古平町沖町にある高さ約80メートルの奇岩「セタカムイ岩」。

 

 
セタカムイ岩の伝説・・・昔、ラルマキという村の若い漁師が、一匹の犬を飼っていた。漁師は、犬を可愛がり犬も主人によくなついていた。ある時、海が久しぶりになぎになり、漁師は仲間と共に沖へ漁に出た。犬は、いつものように海辺で主人の帰りを待っていた。ところが、朝は穏やかであった海が、いつの間にか波が高くなり、日暮れとともに暴風雨となってしまった。村人は海辺でかがり火を焚いて無事を祈った。やがて、難を逃れた漁師が浜に帰って来たが、犬の主人はラルマキは、ついに帰って来なかった。暴風雨は何日もつづいたが、犬は海辺で待っていた。そして、ある夜、悲しげな犬の遠吠えが、何時までも聞こえていたという。翌朝、暴風雨は止んだが、海辺に犬の姿は無く、岬に、犬の遠吠えをした形の岩が、忽然とそそり立っていた。人々は、その岩を「セタカムイ」(犬の神様)と呼ぶようになった。

「忠犬ハチ公」の後志バージョンと云えるでしょう。

 
 

 

セタカムイ岩の近くには沖村川が流れています。昔はサケやマスが沢山遡上する豊穣の川だったという。河口ではサクラマス狙いだろうか?何人かのアングラーいました。
 

 

沖村川の上流。河口から約1キロメートルのところに砂防ダムがあり、今では大量のサケ・マスの遡上は望めません。ショボーン
 

 

犬を飼っていて、海難事故で遭難したアイヌの漁師「ラルマキ」、その名は沖村川に掛かる国道229号線の橋の名に付けられていました。
 

 

日本海に面した古平町。この沖町の集落にもニシン番屋が建っていました。
 
 
上空から撮影したセタカムイ岩。私には犬というよりもフンボルトペンギンに近い感じがします。ガーン左に小さくローソク岩が見えます。奇岩と断崖絶壁が続く積丹半島です。
 
 
アングルを変えて撮影。おっ!!これは確かに犬が遠吠えをしている姿に見えますね!!ウインク