今朝、3時半に目が覚めた。
スマホを見ながら、検索しながら、自分のこれからを模索した。


夫の実家は建設業を営んでいる。
義父が未だ代表取締役である。
夫は51歳であったが、義父に縛られていた。




夫が高校3年の時、大学は電子工学科に行かせて欲しいと義父に頼んだ。


義父へ震えながら反対した。
夫は建築科に進むことにし、東京の大学に合格した。
でも選択ミスで土木科に進学した。


好きではなかったらしい。



就職は、ゼネコンの全盛期。
大手建設会社のマンション建設に携わった。


バブルがはじけ、28歳の時に実家に帰り、家業に就いた。


私と出会ったのは30歳の時。
私の住む街で、建築士の学校に通っていた時だ。

駅前で声をかけられた。
恥ずかしいから誰にも言っていないが、夫に携帯番号を教えていた。
しばらくして建築士に合格し、電話をくれた。


なぜ電話番号を教えたかと言うと、建築士を目指していたからだ。


私は、某建築家の風水ファンである。
30歳からだから20年。
未だに毎年本を何冊か買い、参考にしている。
楽しい風水だ。

お付き合いをしている時は、一緒に何回か講演会に行った。
写真も撮った。
黙って一緒に行ってくれた。


結婚を決める時、何の不安もなかった。
そのくらいあたたかい人だった。
不安を与えない人だった。


私は、当時少し心が病んでいた。


少し前に、私の祖父が自宅で倒れ、6日目に亡くなっていた。
第一発見者が私だった。


〝おじいさんはもうダメだ〟


そう言って、吐血、下血をしていた。
ショックだったが、お湯でタオルを浸しおじいちゃんを拭いていると、

〝ぬくいのー(あたたかい)〟

と言ってくれた。
消防署勤務の祖父の息子、私の伯父に来てもらい、病院に搬送された。
小腸にポリープが見つかった。
本人の意思で手術をしなかった。
83歳だった。


それからの私は、心が不安定になり、

〝大切な人が死んだらどうしよう。居なくなったらどうしよう〟

と言う事ばかり考えていた。


食べられなくなった。
痩せていた。

夫は出会った時、身長177センチで、体重100キロを超えていた。
周りの人が進める食事、食べ物、母の夜食を断れず完食し、

〝太っていた方が貫禄があるよ〟
と周りに言われて、喜んでいた。

10キロ痩せたら結婚してあげるね、と言うと、
3か月で、達成した。
素直な人だった。


私と結婚したら、僕は健康でいられるから幸せだ、と感謝してくれた。
どんな食事でも文句言わず、食べてくれた。


離れて住んでいた3年間、ちゃんとしてあげられなかった。



亡くなって2か月。



夫から生前、〝手伝って〟と言われて、一昨年から宅建を受験していた。
今年も受けるつもりで、3日前から勉強を始めた。


今朝、気付いた事がある。


好きじゃない、やりたくない。



じゃあ何?

模索した。


1時間後、答えが出た。
そして、確信した。

今日これから、学校に電話して、通うつもりだ。
専業主婦20年。
ただ今50歳。


勉強でもしなければ、信頼、自信がなく働きにくい。
不安だらけだ。


不安は良くない。


今、夫が帰って来てくれたらやってあげたい事。



心も体も元気になるお料理を、毎日食べさせてあげたい。


ちゃんと勉強したい。