雪の中
東京は雪。
雪は降っても本業は開業中。
近所の女の子が一人で犬のえさを買いに来た。
年が離れているし、学校も違うのだが
ウチの1号(長男)をいつも可愛がってくれる。
傘差しながら重い缶詰を持って帰るのだ。
歩いても5分程の距離なので、家まで持っていってあげた。
子供は雪が降って寒くても
雪を見るのが嬉しそうだ。
たぶん私も、そうだったろう。
雪の中サッカーをしていたのを思い出す。
帰路、知り合いの大家さん所有のマンションの前に
引越しの車が止まっていた。
雪が降っていてもそんな事お構い無しに、仕事をする大人達。
空から降る冷たいモノは邪魔なだけなんだろう。
それを見て立ち止まり、傘を外して空を見た。
冷てっ
雪がまともに目に入る。
再び傘をさして、自分の店への道を辿る。
歩きながらサッキの作業が
入居の為の作業である事を願った。