長い間温めていたブログネタなんですというのは冗談で、写真の整理が悪かっただけ。(いつもの同じ台詞ばかりで恥ずかしいです)

 

30年前に今の新興開発地のこの町に引越ししてきましたが、町にはいろいろな樹木が植えられていました。トサミズキもそんな植栽の中の木で、そんなに高さはなくせいぜい人の背の高さでしたが、この三十年の間に人の背丈の倍ほど育ったものもあります。毎年3月になると、葉の出る前に花芽が出はじめて黄色い花が目立つようになりますが、すぐ鮮やかな葉もあとを追うように広がり新緑の季節が始まったと感じます。

 

↑ 撮影 2022_04_02 川西市内

 

↑ 撮影 2022_04_03 花と昨年の実(茶色のもの) 川西市内

 

↑ 撮影 2022_03_24 川西市内

 

↑ 撮影 2005_03_27 川西市内 花弁は5枚、5本ある雄蘂は花弁よりも短い

 

 

↑ 撮影 2022_03_24 川西市内

 

↑ 撮影 2018_04_20 川西市内

 

 

↑ 撮影2023_04_04 昨年の実が残り、今年の花が咲き、葉が展開 川西市内

 

  

↑撮影2018_04_20 川西市内  花は終わり葉は沢山出ました

 

↑撮影2018_04_20 川西市内 花は終わり、秋になると実になっていきます

 

↑ さて実の中の種は・・・切って出してみますね

 

一目盛が 1 mmです

 

名前からすぐ分かるように、高知市北辺の山地並びに高岡郡の錦山の石灰岩地に特に多く自生するそうですが、ミズキ科ではなく、マンサク科のトサミズキ属です。名前の由来は、葉の形がミズキ科の樹木と似てところにちなむそうですが、そう言われれば・・・わが家のハナミズキの葉に似ているなぁと思います。また、枝を切ると水気の多い樹液が流れ出すことからミズキの名をつけているという説明も文献にありました。

花に香りのある「ニオイトサミズキ」、葉が明るめの色の「スプリングゴールド」などの園芸品種があるそうですが、まだ見たことがありません。どんな香りがするのでしょうかね ?

トサミズキは

学    名       Corylopsis spicata

科 ・  属        マンサク科トサミズキ属

別    名        漢字表記は土佐水木
原 産 地         日本

撮 影 日             2003.4.6 ~ 2022.3.4 

撮影場所       兵庫県川西市内、西宮市内(北山植物園)

 

 

 

 

よく似た花「ヒュウガミズキ」がほぼ同時期に咲きます。ヒュウガミズキは、ヒメミズキという別名があります。

早春に黄色い花を咲かせる点はトサミズキとヒュウガミズキも同じで区別しにくいのですが、大きな違いは、花の付き方です。トサミズキは花穂が長く、5から7センチくらいで7個~10個くらいの花があり、葯の色が暗赤色、ヒュウガミズキは花穂が1から3センチほどでの短いことや葯が黄色、花も3個くらいまでと違うのでわかりやすいです。

 

私の住む町でのヒュウガミズキは、どれも背丈は低く、大人の腰から胸くらいの高さです。条件が良ければ、もっと大きくなるのかもしれません。

 

↑撮影 2022_03_29 川西市内

 

↑撮影 2022_03_29 川西市内

 

↑撮影 2022_03_29 川西市内

 

↑撮影 2006_03_27   西宮市北山植物園

 

 

トサミズキは土佐に自生しているのですが、ヒュウガミズキは日向(宮崎)には自生せず、近畿地方北部、福井県、岐阜県、石川県などの日本海側に自生するということですから、ヒュウガミズキの名前は地名からではないということですね。

 

ヒュウガミズキは以下の通りです。

学    名       Corylopsis pauciflora

科 ・  属       マンサク科トサミズキ属

別    名        ヒメミズキ
原 産 地         日本

撮 影 日            2006.3.27 ~ 2022.3.29 

撮影場所       兵庫県川西市内、西宮市内(北山植物園)

 

参考文献

トサミズキとヒュガミズキの育て方 |住友化学園芸 (sc-engei.co.jp)

トサミズキ(土佐水木) - 庭木図鑑 植木ペディア (uekipedia.jp)

樹木シリーズ38 トサミズキ、ヒュウガミズキ | あきた森づくり活動サポートセンター (forest-akita.jp)

マンサク科トサミズキ属ヒュウガミズキ,学名:Corylopsis pauciflora (fc2.com)

トサミズキ Corylopsis spicata マンサク科 Hamamelidaceae トサミズキ属 三河の植物観察 (mikawanoyasou.org)

トサミズキとは|ヤサシイエンゲイ (yasashi.info)