おはようございます。リキです
お久しぶりです。
ここのところ飼い主さんがブログを更新していなかったので、
僕は報告することが出来ませんでした。
今日は、アイさん のことを書きたいと思います。
あれは7月の終わりの暑い暑い日の朝のことでした。
飼い主さんはいつものように、バタバタと出かける支度をしていました。
僕はいつもなら、飼い主さんが出かけるのが分かると、
おとなしく自分のベッドに行くのですが、この日は違っていました。
僕はずっと飼い主さんの足にまとわりついて、キュンキュンと
鳴いていました。
飼い主さんに 「リキ、うるさいよ。ちゃんとお留守番して!」 と
言われました。でも僕はキュンキュンと鳴き続けました。
だって、僕は知っていたんです。
アイさんが…今日…死んでしまうってことを。
飼い主さんに、なんて伝えたらいいのかわからなくて、とにかく
キュンキュンと鳴きました。
「行かないで行かないで、今日、アイさんは死んじゃいます。だから
仕事になんて行かないで」
一生懸命に伝えようとしたのですが、飼い主さんは、
アイさんをベッドに寝かせ、僕たちのお水を置くと、
「じゅあ行ってくるね」 と言って出かけてしまいました。
僕はどうしていいのかわかりませんでした。
いつもならアイさんと一緒の部屋で、飼い主さんが帰ってくるのを
待っているのですが、今日はどうしても一緒にはいられないと思い、
僕は2階に上がりました。2階の廊下の隅っこで、じっとしていました。
そして1階にいるアイさんの気配に耳を澄ませていました。
僕は怖かったのです。すごく怖かったのです。
お昼を過ぎた頃、ガチャガチャと鍵を開ける音がして、玄関のドアが開
きました。
「リキー、アイ ただいまー」 と飼い主さんの声がしました。
いつもなら一目散に飼い主さんを出迎えに行くのに、この日僕は2階
から降りることが出来ずに、うずくまったままでした。
しばらくすると、「アイ、アイ」 と叫ぶ飼い主さんの声が聞こえました。
それから飼い主さんの泣く声が聞こえました。
僕はやっぱり2階でうずくまったままでした。
アイさんは、半年前に、病気をして入院しました。
退院してきたときには、目が見えなくなっていました。
でも、アイさんは元気でした。目が見えないのに僕のご飯を食べちゃう
くらいに元気でした。
ただ、今年の夏は異常なくらいに暑かった。
もちろんクーラーはついていたけれど、アイさんにはこの暑さは、
かなりしんどかったと思います。
アイさん、もう16歳でしたからね。
アイさんが僕の家に来たのは5年前です。僕は最初、アイさんが怖くて
そばにも寄れませんでした。
でも最近はアイさんとは仲良しになったんです。目が見えないアイさん
に、「お水はこっちですよ」と教えたりして、僕なりに介護?を手伝って
いたのです。
アイさんはもういません。
アイさん、本当にあの日がアイさんとの最後の散歩になりましたね。
アイさんは今、虹の橋にいます。
そこはとっても良いところなのだそうです。
アイさんはそこでのんびりしているのでしょう。
アイさん、いずれ僕もその虹の橋とやらに行くと思います。
飼い主さんもいつかやって来ると思います。
そうしたら、またみんなで散歩に行きましょう。
僕はアイさんのこと、好きでしたよ
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