レアアース泥
本日、議員有志の勉強会で、「レアアース泥」について、話をお聞きしました。
レアアース泥は、深海に堆積した、レアアースを高濃度で含有した泥のことです。
東京大学の研究グループが、昨年7月に、太平洋にレアアースの巨大鉱床を発見したと、「ネイチャー・ゲオサイエンス」に発表しましたが、それが、レアアース泥です。
レアアース泥は、水深2500~6000メートル程度の深海の海底に堆積し、数メートルの厚みがあります。
レアアース泥は堆積した泥なので、水深の深さが難点ですが、吸い出すだけで採取でき、泥からのレアアースの抽出も容易であるということで、コスト的にも注目されます。総埋蔵量は陸上埋蔵量の1000倍との予測もあります。
レアアース泥は大半が公海に存在しているので、自由に採掘することはできませんが、市場に供給されるレアアースの95パーセント以上が中国から供給されることもあり、レアアースにおける中国の資源外交の優位性を打破することができるのではないかと、注目されています。
尖閣諸島での漁船衝突事件で、中国からの輸出停止で国民の関心事になったレアアース。
日本の領海内では、南鳥島近辺で発見されており、新たな資源として期待されています。
昨年、日本再生重点化措置要望枠で選定された「レアアース等対策の強化」では、28億円の予算措置がされていますが、レアアース泥の開発には使われていないようです。
経済産業省のアンテナが低いのではないかと、経産省に不信を抱いています。
本日、一緒に話を聞いた議員で、レアアース泥の開発について推進しようと話し合いました。
天然資源のない海洋国家日本と、私も、このフレーズをよく使いますが、日本近海には、レアアース泥だけでなく、メタンハイドレートも開発が始まっています。技術の発展によって、日本近辺の深海で、資源の発見、開発がさらに行われるよう、尽力したい。
資源の獲得は、国力の強化につながります。
本腰で取り組みたい。
“毎日が行革!”
花咲宏基