ハナは勢いよく自転車で、
かけおりた。

(おっと、ここは、止まらなきゃ。)  

十字路で自転車を止めて、
ふと右側にある
空き地に目を止めた。

すると、カサカサ動いてるふわっと
懐かしいものが見えた気がした。

その瞬間、

「ワーン ワンワン」

と、(JUNJUN?)

(まさか)

「ワン、ワン、ワーン」

その声は、
どんどん大きくなってきた。

「JUNJUN?JUNJUNなの?」

ハナは自転車をおいて、
空き地の草むらに飛び込んだ。

「JUNJUN-  
ジュンージュンどこ?」

ハナは大きな声を出して、
キョロキョロと
スピッツ犬のジュンジュン
を探し始めた。

(いるはずのないもの、
あるはずのないもの、
 だけど、感覚は感じる。 絶対にいる)

(なんだろうこの感覚。どこか懐かしい)

ハナは森から帰って来てしばらく
見えないものがみえ、
聞こえないものが聞こえ、
感じる感覚が鋭くなっていた。

この世は、全てエネルギーから
できている

全ての身体と五感に感じる感覚を
エネルギーから、
全て受け取っている状態だ。

そして、地球、
宇宙と常に繋がっている
感覚だ。

だが、時がたつと、
その感覚が次第に薄れていった。

現実と言う物質化されたものに
意識が集中していく度に
その感覚から遠くなっていった。

だけど、今、ハナは

見えないものがあると確信した。

その時

草むらから

走って近寄ってきたJUNJUNが
ハッキリ見えた。

「JUNJUN  ジュンジュン」と、

ハナは手を大きく広げて
飛び込んでくる
JUNJUNを待ち受けた。

キャインキャインとしっぽを
ふって近づいてくるJUNJUN

(なんか、頭の上に乗ってるような)

(なんだろう?あれ?
小さくてよく見えない)

JUNJUNが勢いよく胸元に
飛び込んだきた。

「JUNJUN  JUNJUN」
とハナは目一杯抱き締めた。

「JUNJUNくすぐったいよ」
JUNJUNは、ハナの顔を
ペロペロ舐めまくっていた。

少し落ちてついて、ふと 尻尾を見ると

小さな羽根のついた虫のような人?が

「あなた、誰?」「何?」

ハナは驚いたように聞いた。

「おいおい、それはないだろう?
本当に忘れたのかい?」

「誰?わからないわ」

「全く困ったな。
私は、レイチェル
妖精のレイチェルだ。
ずっと君を守ってきた。
君は8才の時、大いなるものに
約束したんだ。
そして、その期限がもうすぐだ。」

ハナは驚きで困惑するのだった。