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そろそろ日本に帰って焼酎でものみたいです。だれか企画してください
~。
さてパリの不動産事情の続きですが、 その前に私なぜこのように海外の不動産事情をさぐるのが好きかと言うと、
もちろん そこの土地で物件購入の意欲がある、というのもありますがそれ以上に今後の参考になるからです。
前にちょっと書きましたが、私が現在の超築古に目覚めたきっかけは、ニューヨークで築80年超えに住んだからです。 80年超えて平気で高値で売買されており、現役としてリノベーションをくり返し生き残っているのをみたからです。
地震国かどうかの違いはあるにせよ、逆に地震が来なければ水回りの交換さえ考慮しておけば、石の建物はしぶとく生き残るのだということを認識しました。
日本の設計士さんもハウスメーカーさんも、築40年が寿命もいいとこで、その後は建てかえ以外に選択肢はないように話を勧めますが、実際すんでみると建物の寿命は余裕でそれ以上です。
ですが、地震や減価償却年数という日本独特の寿命を設定したことで日本人意識の中にはSRCの寿命は47年、持って50年という認識が当たり前にようになっています。
私はNYの築80年超えに住んで、日本の住居の寿命が巧妙に作られたものであることに初めて気づきました。 日本の経済基盤が不動産建築で成り立っており、そのためには適度な循環、つまり、保存ではなく破壊と建築が必要なのだと。マイホームの奨励もその一環だったのかと、目からうろことはこのことでした。
日本での常識を海外のそれと比較することで、そこに意図や予測が明確になります。特に、日本と状況が似ている先進国などはその国の背景を考慮して観察するととても良い指標になります。 深い理由があるものと、さした理由もなく慣習的に行われていること、日本で容易に取り入れられること、られないこと、上手に隠していても、外から見比べると本音が見えてきます。
まー、基本的に日本って、まねっこがすきですから、必ず海外を参考に政策をとりいれていますしね。
今回一番びっくりしたのは、フランスの賃借人の権利の強さです。
私、世界でも日本ほど賃借人に優しい国ってないって信じてました。だって、日本の不動産事情って敗戦後GHQによって地主と小作人との状況改善を踏まえて、小作人擁護のためできた法律ですから。 そんな歴史的背景もつのって日本ぐらいだと。。。
が、上には上がいました。 そうフランスです。
よくよく考えたら、圧政に耐えかねて、自分の王様殺しちゃった国民ですから、その後の体制も強い強い。。
フランスのびっくり賃貸契約条項
その1:家賃滞納でも冬の間は強制退去してはいけない。
その2:妊娠中は強制退去してはいけない。
その3:シングルマザーは強制退去してはいけない。
基本的に、フランスって事実婚の国ですから、シングルマザー比率なんて日本の比ではありません。
確信犯だと、冬前から家賃滞納を始め、春になるころに妊娠し、出産後結婚もせずにそこに住む
ってひともいるそうです。
おそろしすぎますね。 日本で家賃滞納した場合、正式な手続きを踏んで追い出すって3か月ぐらいかかりますよね。フランスは 仮に単なる普通の人の滞納でも2年以上かかるそうです。
もはや都民ファーストどころの話じゃありません。
さしずめ貧乏人ファーストですね。
私日本の大家で本当に良かったと、心から安堵した次第でございます。
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