新緑の湿原を真っ白に染める 花ではなく実(綿毛)がとても印象的な植物です。

 

 


ワタスゲ(綿菅)
<学名:Eriophorum vaginatum L.
    subsp. fauriei (E.G.Camus) A. et D.Love>
カヤツリグサ科 ワタスゲ属 多年草



別名 スズメノケヤリ(雀の毛槍)

撮影日 2024.6.22: 長野県

北海道から中部地方以北の高山帯から亜高山帯の高層湿原に分布し、
大きな群生を作っていることが多い。高さ30~50 cm。

タテヤマリンドウの花と一緒に


花期は5~6月、果期は6~8月。花が終わると直径2~3㎝の名前の由来ともなっている
白い綿毛を付ける。

 


綿毛は種子(正確には果実)出ているのではなくてその基部から伸び出している。
これは花被片と呼ばれるもので、普通の花の萼や花弁に当たるものです。
果実は綿毛と共に風で飛び散布されます。