ピアスのトラブル:キャッチは押し込まない | 健康は みんなのもの ~皮膚科医のブログ~

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◆ピアス普及に伴うトラブルの増加

「ピアスを開けたいって?」
「親からもらった体に、穴を開けるなんてとんでもない!」

その昔、ピアスをすることが異端視されていました。
時代は変わり、若い人だけでなく、

50歳過ぎて、ピアスに初挑戦する方も増えてきました。
高校も、校則が変わり、ピアスを認めている高校もあります。

ピアスの普及にともない、トラブルも増えてきました。

ピアスのトラブルで多いのが、セカンドピアスを入れたものの、

耳が赤くなって腫れてきたというものです。


たまたま細菌が入ってしまったということもありますが、

間違った使い方によるトラブルも少なくありません。
多いのは、キャッチを押し込みすぎることによるトラブルです。

◆キャッチは定位置で止める

ピアスの飾り部分を「ヘッド」と言い、留め金を「キャッチ」と言います。
ピアスの棒の端には溝があり、

溝のところでキャッチがカチンと止まるようにできています。
 

 

このタイプのピアスの場合、ついつい、キャッチを奥に押し込んでしまいます。
耳とピアスの間にすき間があると、違和感を感じるからでしょう。

 



耳とピアスのヘッドやキャッチとのすき間は、

ピアスの穴が呼吸をするための、大変重要な役割をしています。
このすき間がないと、ピアスの穴から出てくる浸出液が中にたまってしまい、

化膿することがあります。

キャッチはカチッと止まったところが定位置です。
それより奥に押し込まないようにしましょう。