こんなこと云うのもなんですが。。
開業当初から毎日不妊の鍼灸治療を行っていますが、
血虚であっても、する時はするし、
問題がなく見えても、しない時はしないのが妊娠です。
 

亡くなった家族が夢で知らせてくれた。とか、
不思議なエピソードもたくさんあって、
命に関わることはさっぱり解らないおーっ!というのが本音。

じゃあ、養生をしなくていいのか、鍼灸は意味がないのか、
と云ったら違います。

 

私は、不妊治療から妊娠中、産後、
生まれた赤ちゃんの治療にも携わることが多いのですが、
鍼灸を受けている人と、受けていない人の明らかな違いが出るのはここ。

 

1回の鍼灸治療で妊娠するということは、実はめずらしくはありません。
でも、長く不妊治療に通っていた患者さんほど安産で、
お子さんも元気で手が掛からないことが多い、というのが私の実感です。

10ヶ月という時間をかけ、お母さんからの“血”だけで、
卵子から約3000gまで育てます。
そして出産時には多かれ少なかれ出血がありますし、
子宮の筋肉に充分な血がなければ、
出産直後に子宮が収縮せず、大量出血の可能性も高まります。

西洋医学的にも、出産までに内蔵にある貯蔵鉄(フェリチン)
40〜50ng/mlが失われると云われています。
フェリチン50ngない人なんてたくさんいますからね。
つまり出産を終えた時点で、ストック0。もしくはマイナス。
そこから赤血球のない血液=母乳での育児がスタートです。

私、今、かなり緩く書いていますけど、
もし血が不足していたらどうなるか、ちょっと考えてみてください。

胎児を育むのが難しい、子宮が伸びやか大きくならない、
陣痛を起こす力が弱い、出血を止めることが出来ない、
母乳が出ない、産後うつ。
小さいトラブルでは腱鞘炎、関節炎、筋肉痛。
血が足りないとういことは、こういうリスクが上がるということ。


不妊治療が長くなると、妊娠が目的になってしまい、
その先を見据えていないことがあります。
でもそうじゃなくて、
母子ともに健康で安全に出産するのがゴールですよね。

とにかく子供を生み育てる過程では、

たくさんの血がなくてはならないんです。


しつこく繰り返すけど、命に作ることは神様の領域なので、
鍼灸で妊娠しますよ。なんて気安く云えない。
でも、鍼灸は気血を増やして健康を保つことは得意分野だし、
もし妊娠した時に、安全に母子ともに健康でいられるように。
私は東洋医学での不妊治療って、そういうものだと捉えています。

ま、とはいえ、身体が整ってから妊娠する方がほとんどなので、
妊娠にも一役買っているとは思いますけど。

今、安産のために通院している患者さんのおひとり。
超虚弱体質で食事も満足に摂れていない状態でした。
鍼灸で胃弱が改善されたのもあるけど、
フルタイムの仕事をきっぱりと辞め、
気血の消耗を減らしたのが一番の勝因でしょう。

専門の病院への初診の予約を入れたタイミングで自然妊娠。
もしあのまま妊娠しないで、体外受精を繰り返すと考えたら、
経済的にも時間的にも、反って負担は少ないですよね。
改めて身体作りの大切さを感じた一件です。

普段は「血が増えるとこういうメリットがあるよ」という、
ポジティブな説明を心掛ける私ですが、

命に関わることなので今日はあえて、
「血が少ないって怖いんだよ」と、ネガティブ強調で書きました。

体質や生活習慣から来る血虚を治すって、簡単なことじゃないんです。

妊娠(着床)するというのは、ふたりの命に責任を持つということ。
だから妊娠する前の身体作りが大切なんです。
血のストック、真剣に取り組んでほしいです。

 

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