「気づく」って、「あの人、よく気がつくよね」っていう、気がきくっていう意味ではないですよ。

 

週末に引続き、今日も風が少し冷たい爽やかな天気のバルセロナです。

昨日の朝、

「いや~、風が気持ちよくってさ、すごい青空。地中海沿岸に住んでるっていう喜びを感じたよ!」

と、感激の面持ちで夫がジムから帰ってきました。

「気持ちいいから、今日のお昼はテラスで食べよう!」

夫がお好み焼きを作ってくれました。

 

 

長男は、夫の作る広島風お好み焼きが大好きです。

現バルセロナ在住の3人組は、最近は大阪風も美味しいとよく食べていますが、熱も下がってお腹もすっかり元気になった長男が、「絶対に広島風が食べたい」と熱望するので、もともと広島風を焼くのが得意な夫、張り切っていました。

 

うーん!美味しい♪

大満足な長男です。

 

ベランダから外を眺めて、

「ヨーロッパってさ、やっぱりキレイだよ。アメリカと違う。全体がキレイ。」

と、再発見した様子。建物の壁がしっかりしているとか、色がきれいとか、言ってました。恐らく、「趣がある」「統一感がある」という事も含まれているのかなと思います。アメリカだって、長男が住んでいるところは魅力的な場所だと思うのですが。何か違うらしい。

確かに、ヨーロッパの建物は素敵な物が多いです。加えてバルセロナ、建物の外壁の修繕とかしょっちゅうあちこちでやっているし、道路も専門の人たちがよくキレイにしています。住宅街だけかもしれませんが、結構な頻度で落葉巻き散らし車や水まき清掃(?)車が来て、車道の掃除をしています。(落葉はその後、人が掃き集めている。)街のキレイを維持するために、日々努力がなされているな~と感じます。

そういえば最近、スペイン語には「barrendero」という「道路を清掃する人」という職種名があると習って、ちょっと驚いたところです。日本では、専門の呼称ってありましたっけ?

 

改めてバルセロナの美しさに気づいた長男でしたが、まぁでも夫が後から、

「きっとさ、全ては太陽の違いだよ。このバルセロナの太陽の光が、なんでもすごくキレイに見せているんだと思うよ。」

と言っておりました。それも言えますね。

 

体調が戻って、長男、なんでももりもりと食べています。

いろいろと食べながら、相変わらず細かい味の違いに気づく長男、面白いです。

第一子ということで、丁寧に手作りの離乳食をいろいろ工夫してあげた甲斐があってか、それとも持って生まれたものなのか、長男、我家メンバーの中では、味への感度はピカイチです。違いがわかる男なんです。

 

お腹がまだ本調子でなかった夜、「今日はお鍋にしよう」となってカルソッツ(矢切ネギのようなもの。見た目は太ネギだけど、玉ねぎの仲間。例年は4月初めには姿を消すのに、今年はまだ売ってた!)を大量に入れたら、「何このネギ、甘い!」と。さすが、カルソッツの甘みに気づいたか。

ジャガイモとタコで「ガリシア風」の一品を作ったら、「うぉ~、スペインのジャガイモ美味しい。アメリカのより美味しい。味がある。」と、たいそう喜んで食べてくれました。(それはもしかしたら、お母さんの調理方法が良かったのかもよ~♪)

子どもの日の昨夜に作った豚汁、作りながら「ちょいと味噌が多かったかも」と思えば、「今日の豚汁、味がしっかりしている。美味しい。」と。

 

そして今日、我家みんなが大好きなカフェ・パン屋さん「el Fornet」の新商品、スパニッシュオムレツの変わりサンドイッチを買ってきたところ、長男、「このトルティーヤ(=スパニッシュオムレツ)さぁ、味が全然ついてない。もうちょっと塩気があった方が美味しいのに。」と不満顔。

ここのお店、数ヶ月前まではスパニッシュオムレツのバゲットサンドがあって、美味しくて大好きだったんですよね。なのに今年に入って以降、気づくとメニューから消えてしまい、ガッカリしていたのです。それが今日、バゲットではない別のパンに挟まれたサンドイッチを発見して、大喜びで買ってきたのです。美味しくなくはないけど、以前のスパニッシュオムレツの方がちゃんと味がして美味しかったと、長男の感想。言われて見れば、確かに、ぼんやりとした味でした、新商品。

(ま、スパニッシュオムレツは、同じお店でも日によって味が違うことはあるかも。)

 

今夜は、長男の食べたいものリストに入っていたカレーを作りました。

調理中に台所に入ってきた長男、

「何この小さいオレンジの鍋!今こんなの使ってるんだ。」

現在の私の生活の必需品、imprescindible(←単語覚えられた!)な品のひとつである、昨秋に購入したSTAUB鍋に瞬時に気づく長男です。長男がここに居た時には、まだ特大の赤いSTAUB鍋しか我家にはなかったものね。

 

相変わらず味に敏感な、そして観察力に優れている長男が、バルセロナに帰ってきていろいろなことに気づく、その反応や言葉が面白くって。そんな些細なことも楽しくてたまらない母です。

今回、長男が数年ぶりに熱を出したのには本当に驚きました。

「やっぱり、いくら充実しているっていっても、アメリカで日々ひとりで頑張っているんだろうね。家に帰ってきてほっとしたのかなぁ。バルセロナでは存分にゆっくりしていけばいいよね。」

と夫と私、しみじみ。

 

(なのに長男、元気になったと思ったら「バルセロナに居ても暇だから、1泊でロンドンに行ってきてもいい?」ですと!ロンドンにもひとり大の仲良しがいるし、今日から夫不在だし、何がなんでも行きたいのなら仕方ないか...とも思いました。けど、「せっかくバルセロナに帰ってきてくれたのに、ロンドン行っちゃうなんてお母さん寂しいでしょ!」と言ってみたら、「えーーーー、なんでーーーー、駄目なの~?」と言いながらも、一応断念した模様。あぁ良かった!)

 

もう少し続く長男との時間。次男と共に、大いに楽しみたいと思います。

 

Hasta luego♪