久々に、奥多摩駅までやってきました。
今日はここから、路線バスの旅。
11:30 奥多摩駅前から西東京バス「小菅の湯」行きに乗りました。
奥多摩湖が見えてきた。
ここまでは、以前「奥多摩むかし道」を歩いた時に来たことがあります。
今日は、「奥多摩湖」のバス停で降りず、さらに先へ。
バスは奥多摩湖沿いを、奥へ奥へ。
ダム湖の風景が、ず~っと続きます。
奥多摩湖の入江にかかる峰谷橋を通ります。
峰谷橋を通ってすぐ次のバス停「小河内神社」で降りました。
奥多摩駅からは30分ほど。
ここにある「麦山の浮橋」を歩いてみたくて、やってきました。
バス停からすぐ下に、見えています。
しなる身体のドラゴンか、脚がいっぱいついたムカデにも見えます。
浮橋ですので、水の流れに合わせ、静かに揺れています。
さっそく湖面に降りて、歩いてみました。
以前は、浮きはドラム缶だったそうです。
今は、ポリタンクをもっと頑丈にしたような四角いモノで浮いています。
奥多摩湖は細長いダム湖ですので、対岸に渡る橋は欠かせません。
車が通れる橋だけでは不便な場所に、こうして浮橋が架けられているようです。
でも水位が低いと通れず、6月に通行が再開されたばかり。
ふわふわ揺れる橋の上を歩いていくのは、なんだか楽しい。
歩くにつれ、それぞれのブロックが接触して、金属音が鳴ります。
湖面スレスレからのビュー。
渡り終わりました。
渡った先の高台より。
このまま登っていくと奥多摩周遊道路という県道に出るようです。
が、もう一度橋を渡って、出発点に戻りました。
時間があるので、麦山の浮橋の近くの小河内神社まで行きました。
奥多摩湖に突き出した尾根の上を登っていきます。
坂を登りきると、神社。
さらに階段を上っていくと、ひっそりと本殿が建っていました。
小河内ダム建設のために水没した集落の神社を集めて祀ってあるそうです。
神社の両側は、湖まで急斜面。
約1時間、橋を渡ってブラブラ散策して、再び小河内神社バス停に戻りました。
1時間後にやってきた次のバスに乗り、さらに奥へ。
「小菅の湯」へと向かいます。
バスは、さらに奥多摩湖の奥へと進み、留浦(とづら)という集落に来ました。
この道(青梅街道)はこの先、峠を越えて山梨県に入り、塩山へと続きます。ここが、東京都側の最後の集落。
バスは山梨県側には入らず、この集落で折り返しました。
この留浦にも、麦山の浮橋同様、浮橋があるそうです。
留浦に寄って戻ってきたバスは、深山橋を渡りました。
ここで初めて奥多摩湖の南岸に渡り、湖を離れます。
だんだん、湖じゃなくて川になってきた。小菅川。
途中で山梨との県境を越えました。
「この先、東京都のなんとかパスは使えない」と、アナウンスがありました。
山の中を抜け、集落が現れた…と思ったら、山梨県小菅村。
集落は小菅川沿いに広がっていますが、バスは川を離れ、山へと登っていきます。
小河内神社から30分ほど。終点「小菅の湯」に到着。1時半ごろ。
山の中に、道の駅や温泉施設があり、けっこう人が来てます。
奥多摩から県境を越えて山梨県まで運んでくれた、西東京バスです。
道の駅の「渓流レストラン」という店で、美味しいパスタのお昼ご飯にしました。
小菅村の野菜とかも買って、1時間余ぶらぶら。
今度はここから、大月行きの富士急バスに乗り継ぎます。
14:41 小菅の湯を発車。
道は深い山の中。
その中に、「天空の集落」といった感じの家々。
長い長いトンネル(松姫トンネル)に入りました。
出てくると、ダム湖でした。
深城ダム。
ここからは、このダムから流れる葛野川に沿って下っていきます。
途中通過した集落の、廃校。上和田小学校とありました。
山と、時々現れる小さな集落…という風景が続きます。
バスに揺られてるうちに、ウトウト…
ふと気づけば、猿橋。ここで降ります。
バス通りから見た猿橋。
初めて来ました。
猿橋は、渡るだけだと構造がわからず、ただ「古い木の橋」。
川へ降りて下から見ます。
今の橋は昭和になってから架けらたものですが、昔からこの構造で造られていたとのこと。
猿橋が架かっているのは、川幅狭く、岸壁が高くそびえている場所でした。
橋もですが、岸の巨大な一枚岩にも目を奪われます。
高い場所にかかる猿橋。
その下流に、武骨なコンクリの格子状の橋が見えます。使われなくなった橋が放置されてるように見えて目障りにも思ったのですが…
後から調べてみたら、
明治45(1912)年に営業運転を開始した東京電灯株式会社(現在の東京電力)の八ツ沢発電所の施設の一部で、国の重要文化財に指定されています。当時の鉄筋コンクリート構造の水路橋としては国内最大級の径間(橋脚の間隔)を実現しており、構造物に高度な土木建設技術が発揮されています。(大月市サイト)
とのことでした。
猿橋からは、甲州街道沿いに歩いて、猿橋駅へ。
ん?この駅舎は、きっと猿橋をイメージしたものだ。
猿橋駅ホームから。
路線バスを乗り継ぐ旅、なかなか楽しいものでした。
今回のコースは冬、雪景色も楽しめるかもしれません。
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