年末年始のお散歩メモ。

 

等々力渓谷、名前は聞いていたけど初めて行ってみました。

 

等々力駅からすぐでした。紅葉がまだきれい。

どこにでもあるような、「私鉄の駅前」っていう風景から、階段を下っていきます。

 

降りると、昔の武蔵野の水辺はこんなだったんだろうな…という風景がいきなり現れました。

このギャップにちょっと驚きます。

 

小さな流れに沿って下っていきます。

武蔵野の自然が残っている…ようには見えるのですが、川底はコンクリに自然石を埋め込んでいるし、そうとう手は入っています。

 

しばらく歩くと、等々力不動尊の下に来ました。

崖から、龍の口を通して水が流れおちています。

周囲の林が健在だったころはもっと水量も多くて、地名になった如く水音が「轟」いていたのだろうな~、と思います。

 

階段を登っていくと、等々力不動尊の本堂がありました。

この不動尊のあたりで、等々力渓谷は終わり。

正直、「もう終わり?これだけ?」って思いました。

 

川はこの先、完全にコンクリで四角く固められた、ふつうの都会の水路となって多摩川へと流れていってました。

 

季節のいい時期には、この狭い等々力渓谷が人でいっぱいになるそうです。

等々力渓谷、「ここだけ、よくぞ残ったなあ」という気もしますし。

「たったこれだけしか残らなかったんだなあ」と痛々しい気もします。

正直、「渓谷」と名付けるのも、ちょっと無理があるような短さで…

 

 

ちょっと歩き足りない気がするので、自由が丘まで歩いて行きました。

「そういえば九品仏という駅があったなあ」と思い、お寺を探してみました。

九品仏の駅のすぐ前に、ありました。浄真寺。

 

思いのほか参道が広々しています。こんな町の中なのに。

 

境内も広かった!仁王門をくぐります。

 

本堂。

 

荘厳がきれいです。

 

ここは昔奥沢城という城があった地を、江戸時代の初期に幕府から与えられてお寺となったそうです。

奥沢城の時代のお姫様の、鷺草にまつわる悲話が伝えられています。

で、本堂前にはサギの足元に鷺草が咲く像。おみくじが結ばれていました。

 

九品仏は、本堂の正面に向い合って建つお堂にあります。

まん中が上品堂、右が中品堂、左が下品堂。三つの堂に三体ずつで九品仏。

 

九品仏もお寺の創建と同時期の江戸時代初期ですが、現在、順に修理が行われいるということ。

修理が終わった仏像はキラキラしています。

そして、九品仏どれも、頭が青い!青いパンチパーマって斬新。

 

上品堂。左から、上品中生・上品上生・上品下生の三仏。

この印相の違いが難しいのよね…

 

中品堂。中品中生・中品上生・中品下生像。

 

下品堂。「下品上生」の像は美容院にお出かけ中です。

このお寺も、広い境内を削って売ったりせずに、都内によく残ったと思います。

 

平安時代の九品仏が残る、京都奈良の県境にある「浄瑠璃寺」にも行ってみたいなあ。