2019.5

 

朝は、コンビニで買っておいたもので済ませて、和歌山市役所前からバスに乗ります。

連休中の官庁街は静かです。

和歌山も空襲があっただけに、道路がひろい。

 

8時ごろ、和歌山駅に到着。

 

ここから、ローカル線、和歌山線に乗ります。

(時間があったら、たま電車も乗りたかったのですけれど。)

 

南と北、やや遠くに山がありますが、紀ノ川沿いは平地。畑が広がっています。

 

途中で紀の川を渡って、川の北岸を走ります。

 

8時53分、粉河駅に到着。和歌山駅から30分ほどで着きました。

 

 

駅からまっすぐ伸びる、粉河寺への参道なんですが…

ビックリするほど、人も車もいません。

 

参道沿いには、国宝の粉河寺縁起絵巻の各場面が紹介されています。

この絵巻については、大学の授業で少し習ったので、復習。

 

立派な門が見えてきました。

 

門の手前にある、楠も立派です。

 

到着。

 

大きな門です。今は静かだけれど、大きなお寺です。

 

 

 

境内は、L字型に広がっています。

 

ここも、西国三十三観音巡礼の地。

昨日の紀三井寺に続き、第三番札所です。

 

本堂までの道の左側に、ずらりと堂宇が並んでいます。

仏足石。

 

「出現池」。千手観音の化身「童男大士」がこの池から出現したんだそうです。

これがその、童男大士像。

 

念仏堂。

 

阿弥陀如来像。

 

太子堂

 

手水所。江戸時代の鋳物製で、蓮の花から水がこぼれ落ちています。見事。

 

 

本堂に入るところに、中門。

 

そして、大きな本堂です。千鳥破風、唐破風とかが、三段重ねになっている、とても珍しい造りです。

本堂では、ここでも、西国三十三か所草創1300年記念の特別拝観が実施されいました。

粉河寺では、本堂のご本尊の裏側にある、千手観音像(北面千手観音)が拝観できるようになっていました。

行くと、僧侶の方が説明してくれました。

北面観音は、平安時代後期の作。それぞれの手に埋めてある玉眼も、よく見るとわかりました(小さいので、説明してもらわないと、おそらく見逃してしまう)。手の持物も、一つ一つがよく見えました。

 

 

これは、外に出て…トイレです。

 

境内ここにも、大きな楠。

 

六角堂。ここに、西国三十三観音の観音があるそうです。

 

本堂の横にある、千手堂。重要文化財。

 

そしてこれが、粉河寺の庭園。本堂の前の段差の部分に、大きな石をゴロゴロと組んであります。

筋のはいった、青い石。

昨日から、和歌山城でも、紀州東照宮でも、あちこちで見ている気がする、この石。

 

高い所に、石橋もあり…

 

高くそびえるのは、須弥山でしょうか。

 

 

そうか、この青い石は、紀州石の青石(緑泥片岩)というのですね。

 

お寺のすぐ前の小さな川。粉河寺の名前の由来となった川です。

「粉をすって入れたような白い水の流れる川」だったそうです(なぜ白かったのかな?)。

 

粉河駅に戻ってきました。

 

さらに和歌山線で、山の方へと向かいます。10:25発。粉河滞在、1時間半でした。

 

紀の川、まだまだ広い。

 

だんだん山が近づいてきます。

 

柿畑が目立つようになりました。青々としたツヤのある葉が茂っています。

もうすぐ、高野山の入り口。