こちら横浜ポートシティ不動産

右手盛賢富 講談社 2023年5月





勤め先の倒産で、横浜市中区にある横浜ポートシティ不動産に勤めはじめた浜野マリ。けれど勤め先の社長は一見なにも仕事をしていないようで、夕方から車内でお酒をのみはじめるという変わった人物。1週間くらい会社に顔を出さない期間もしばしばだ。しかしそんな社長のもとにさまざまな人々が訪れ、社長と話をしたあとは笑顔になって帰っていくのを、マリは不思議に思っていた。 そんなある日、ポートシティ不動産に弱々しげなひとりの老婦人が訪れる。彼女は2か月前に急逝した地元の大地主永田金蔵の妻、永田君子で「資産家だった夫が急逝したことで相続争いが起こっているので、助けてほしい」と言う。横井とマリはクセ者ぞろいの相続人たちに話を聞きながら、金蔵の遺した資産の全容に迫っていくが、しだいに金蔵の知られざる一面が明かされることになる――。「相続」「不動産」をテーマとして横浜市を舞台に繰り広げられるミステリ・エンターテインメント小説!


ポートシティ不動産。

ゴルフ好きの横井社長と新人の浜野マリが、相続問題を解決へと導いていくもの


思ったことをズケズケ言うマリは、読んでいる私たちの 気持ちをそのまま言ってくれているようで、気持ちがいい。


資産家の相続問題は、たいへん。

それぞれが好き勝手なことを言っている。

そんな中、話はまとまるのか?



亡くなった人が、どのようにしたいかが第一



作者は、不動産、相続問題に詳しいのだろう。

税金問題や法律のことなど、わかりやすく説明されていて、リアリティがある。

最適な方法が示されていたと思う。


相続人みんなが幸せになることを願う気持ちに感動!



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