車のいろ空のいろ 春のお客さん

 

あまんきみこ ポプラ社 2000年4月

 

 

松井さんの空いろのタクシーは、誰でも乗せてもらえます。男の子や女の子はもちろん、ピエロのお人形やくまのぬいぐるみだって、それから、この本を読んでいるあなたたちも。1982年刊「車の色は空のいろ 続」の新装版。

 

本「車のいろは空のいろ 白いぼうし」 がよかったので、その続編も読んでみた。

松井さんのタクシーに乗るのは、人、動物、そしておもちゃの人形たち・・・・・

 

「春のお客さん」 「きりの村」 「優しいてんき雨」 「草木もねむるうしみつどき」 「雲の花」 「虹の林のむこうまで」 「まよなかのお客さん」

 

動物をタクシーに乗せたほのぼのとした話からはじまる。

ダムに沈んでしまった村の話や、ぶらんこをこぐことができなかった昔の自分に戻る話、二羽の白鳥が家族に会う話など、不思議な体験を味わう。

 

松井さんは、動物とかで区別することなく、誰にでも、優しく接しているところがいい。

1作目に続き続編も暖かい気持ちにさせてくれる作品だ。

 

お気に入り度★★★★★