活版印刷三日月堂

 

ほしおさなえ ポプラ文庫 2016年6月

 

 

 

 

古びた印刷所「三日月堂」が営むのは、昔ながらの活版印刷。活字を拾い、依頼に応じて一枚一枚手作業で言葉を印刷する。そんな三日月堂には色んな悩みを抱えたお客が訪れ、活字と言葉の温かみによって心を解きほぐされていくが、店主の弓子も何かを抱えているようで―。

 

三日月堂を訪れた人たちを描いた連作短編集。

 

活版印刷というものに興味を持った。

活字を一つひとつ拾って作るという昔ながらのやりかた。

今では、古臭いj技法かもしれないが、活版印刷でないと味わえない良さがある。

一枚一枚手作業の印刷・・・・・・・・・・

この手間が、人の心を打つ印刷に仕上がるのだろう。

 

三日月堂の孫娘弓子。

一度閉めたこの三日月堂を再開するには、いろんな事情があったようだ。

最後の章で明かされていて、切なくなった。

 

コースター・名刺・結婚式の招待状・・・・・・・・・・

どれも、素敵。活版印刷で印刷されたそれらの品物、一度見てみたいなあ。

お気に入り度★★★★★