愚痴が出てしまいますが、ウオーキングを止めて、2年が過ぎてしまいました。

コロナの感染者数が減るのを待つばかりです。体力の衰えを感じています。

時間が有るので、古典の現代語訳、「更級日記」を読んでみました。

更級日記は平安時代に、官僚として千葉に赴任していた菅原孝標が、任期の修了に伴い、上総から京都に戻るとき、その娘を伴い旅をした時の日記です。

鎌倉から海岸伝いに箱根の足柄峠に向かう途中の、藤沢から大磯あたりの一節があります。

西富という所の山は屏風を立てたように美しく、片方は海で浜の様子も寄せては返す様子も、大変興味深い。もろこしが原という所も砂の浜がたいへん白く、2、3日かけて通った。夏は大和撫子が濃き薄く錦を引いたように咲いている。

唐が原で大和撫子が咲いているのも、面白いですな、と人々は面白がる。

地図に、平塚市の西、花水川の河口の左岸に「唐が原（モロコシガ原）」、「撫子原」という地名が出てきます。

今は、川原には撫子（なでしこ）は咲きませんが、公園に植えられています。

西側の大磯側は、高麗町で東海道（国道1号線）を挟んで、南北に高麗1丁目、高麗2丁目です。高麗2丁目に高来神社があり、その後ろの山は、高麗山です。

唐が原の隣の、高麗町にある高来神社にもいって見ました。ここも、ウォーキングでは通過するだけで、ゆっくり見た事がありませんした。

高来神社（たかくじんじゃ）（高麗神社）

高麗2丁目の高来神社

神社の由緒書も書いていりましたが、少しぼやかしているところが有るようです。

668年に高句麗国が滅ぼされた王族の一人、若光を中心とした一団は助けを求めて日本にやってきました。大磯に滞在することを許されました。大陸の高度な知識を生かして相模国の発展に努めてくれました。

716年になって、朝廷は高麗若光に、相模国を中心に散らばっていた高麗人1799人に埼玉県に移動を命じ、高麗郡を作ることを許可しました。

新編相模国風土記稿に

元正帝即位の後、同2年5月。本州に置れし高麗人を武蔵国に遷さる。5月に駿河、甲斐、相模、上総、下総、常陸、下野七国の高麗人、千七百九十九人武蔵国に置。とあります。

中心に高麗神社・後ろの山は高麗山・東海道を行き交う人々。

これまで高来神社は高麗神社と言われていましたが、明治政府は神仏稀釈で高麗山の寺は廃止され、神社の名前も高麗神社から高来神社に改名されたようです。

高来神社

扁額は「高来神社」です。

高来神社（高麗神社９に興味がわきました。

唐が原と高麗寺