10月5日、6日に東京で開催されました第27回 日本IVF学会・学術集会において、

当院の山田弘次医師が2023年に執筆した論文

 

「ホルモン補充周期での凍結胚移植は産科合併症のリスク因子である」

 

日本IVF学会優秀論文賞を受賞し表彰されました。

 

この賞は2023年に日本IVF学会に投稿された論文の中で1編だけが選ばれる大変栄誉ある賞です。

 

 

 

 

 

簡単に本論文の内容をご紹介しましょう。

 

凍結融解胚移植を行う際の子宮内膜調整法にはホルモン補充周期と自然排卵周期があります。

これまでの報告でもホルモン補充周期で胚移植を行い妊娠された方に産科合併症がやや多く見られるというものはありましたが、本論文は当院での5000例あまりのデータを詳細に検証してまとめたものです。

 

その結果、一部の合併症ではホルモン補充周期で有意に多くなることがあらためて示唆されました。

 

 

 

 

このことは、生殖補助医療を行う施設はもちろん、産科の医療機関においても大変有用な論文になっているのではないでしょうか。

 

当院では凍結融解胚移植の際には、基本的には自然排卵周期をご提案していますが、本論文の結果も踏まえた、ホルモン補充周期、自然排卵周期それぞれのメリット、デメリットを患者さまにご説明したうえで、決めていただいています。

 

 

これからもさまざまな研究を通じて学会発表や論文発表を行っていければと考えています。

 

 

 

(文責:[研究開発センター] 山本 健児  [理事長] 塩谷 雅英)

 

 

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