11月20日東京ビックサイトで開催された「フローラル・イノベーションEXPO2019」にセミナー講師として参加してきました。
 
 このEXPOは一般社団法人日本能率協会が主催しているもので、共催として一般社団法人日本フローラルマーケティング協会が参加しています。展示会そのものはアグロ・イノベーション2019という大きな括りの中となります。
 
 花ブースは今回が1回目という事もあり、参加企業としてはコンパクトな感じでした。ただ、来場する方達が非常に熱心な方が多く、1日中会場にいた私としては、来年以降とても期待できるEXPOだったように感じました。
 
 20日はスタート日という事もあり、来場数は一番多かったそうです。私のセミナーは午前中のトップバッターでしたので、事前の予約が少なく、だれもいなかったらちょっと恥ずかしいなぁーと思っていたのですが、スタート時にはほぼ席が埋まっていたのでチョット安堵しました。
 
 今回はイノベーションEXPOという事もあり、前半は私がこれまでにお会いして感銘を受けた方の「宿題」についてお話し致しました。この宿題は今の私の花店経営に大きな影響を与えてくれました。そしてそこから導いたのが、花の品質です。今の品質保持技術を理解し、消費者により良い花を提供する為のお話を45分ほど致しました。そのご質問をお受けしたのですが、今回は比較的質問して下さる方が多くとても嬉しかったです。
 
 講習後も「国産花き日持ち性向上推進協議会」のブースでセミナーに常駐し、ご参加頂いた方達から質問を頂き非常に充実した1日となりました。
 
 参加者は全国からお越しになっていて、お花以外のご職業のかたも多くいらっしゃいました。その様々な職業の方達は、今後すべて花にかかわるイノベーションを起こそうとしていました。しかもそのすべてにとても可能性を感じました。名刺を交換した皆様とはおそらく今後も何かしらのお付き合いがあるかもしれません。本当に楽しみです。
 
 花関係の展示としては、スミザーズオアシス社が、農業資材として種付けや育苗に使用できる新しい オアシス を展示していました。これは花屋が使用している オアシス とはちがい、メが粗く材質も柔らかい物です。色も茶色でした。ご存知の方も多いと思いますが、もともと花店が使用しているフローラルフォームはすべて茶色なんですが、それをグリーンに着色しています。だから、今回のこの オアシス は着色していないそのままの色と言えます。そしてこの オアシス の特徴として、土にカエルいわゆる生分解促進性を高めた培地であるということです。これからの農業資材はやはり環境持続性、いわゆるSDG'sは必須ですからね。
 
 私は農家ではないので詳しいお話は分かりませんが、今後花も水耕栽培が普及するかもしれませんから、こうしたオアシスのような素材はある意味必然として出来てきたのかもしれません。
 
 また、インパック社の新しい商品も凄いのがありました。それは、フレッシュネスメーターです。これをご説明するには少し長くなりますが、めちゃくちゃ簡単に言いますと、お花の日持ちは、温度と時間が関係しています。例えば、30度だと3日しか日持ちしないけど、20度だと5日は日持ちするってことです。これはお花の品目や産地の作りでも変わりますが、おおよそはデーター化されていてわかってきています。それを「温度時間値」といいます。
 
 例えば切花を採花してからこのフレッシュネスメーターのスイッチをいれたら積算温度が500時間経つと変色するというものです。なぜ500時間なのか?それは産地→市場→花店までの積算温度の平均が500時間の場合が多いからです。
 
 例えば、ハウスで採花して前処理するまでの平均温度が25度で8時間くらい。その後冷蔵庫で保管が7度で12時間くらい、輸送が保冷車だとして、7度くらいで10時間移動し、市場で20度で6時間保管されセリ後花店まで5時間。そんなイメージですと、トータルの積算温度が500時間となります。この積算温度はもちろんケースバイケースですが、花店が仕入れるときにフレッシュネスメーターが変色していないか?を見ることで少なくとも産地からの積算温度が500時間以内だとわかれば、花の鮮度確認は可能となります。
 
 あくまでも大雑把な説明ですが、花の日持ちと積算温度を知るきっかけとしても、こうした商品があることを知って頂ければ良いかな?と思います。この商品の詳細はまだネットにも出ていませんが、ご興味のある方はぜひインパック社にお問い合わせください。
 インパック社では、そのほかにもラッピングが一瞬で出来るすごいマシンも実演していました。これがあれば、3月の送別・卒業シーズンがどれだけ楽になるか。(笑) 
 
 そんな様々なイノベーションを見ることができた、フローラルイノベーションEXPO。
 
 イノベーションを求める場所には、当然イノベーターも集まるわけです。
 
 花業界にはまさにこのイノベーションが必要です。ってことで、来年も楽しみなEXPOでした。