花屋にとってお客様へのサービスって何だろう?
無料で配達する事?切花の栄養剤をプレゼントする事?
いろんな事が考えられますが、目に見えないサービスも重要だと思います。たとえば、よく切れる清潔なハサミやナイフを使う事。お客様はそんな事全く気づかないし気にもしません。でもそういった心がけで切花の観賞時間は確実に伸びます。
それこそが心のこもったサービスだと思います。
今回C.F.A Club Do!!で学んだ事も、お客様には気づかれないし、気にもされない事かも知れません。
でも、花を売る仕事をしていて、農薬の知識や毒のある花の知識を少しでも得ることも立派なサービスだと思います。
切花に使う農薬の考え方、また地球環境を意識したそれらの使用低減の努力。新しい発見が多いイベントでした。
北の純情 倶楽部の桂さんが、昨年農薬を半分にして小麦を作ったが、問題なく収穫できたと発表してくれた。彼なりに、初めての挑戦で勇気のいる事だったと思う。でも、そういった努力の積み重ねで食の安心や安全が確立されつつある。
そんな話を交えつつ、今回の勉強会は開催された。
話は前後するがこの勉強会の内容を少しご紹介しよう。
初めに阿部組合長から、月形町の花卉生産についてご説明頂きました。
月形についての詳しい情報はこちらのホームページをご覧下さい。
http://www.tsukigatanohana.net/
次は、見学した圃場の説明とその花について質疑応答。
デザインの先生から、なぜ曲がった花や短い花をもっと販売しないのか?
などの質問や、花店からはグリーンのナデシコを作って欲しいなど、様々な意見が飛び交いました。
ちなみにグリーンのナデシコはすでに品種として作られており、来年は出荷数も多くなりそうです。
その後、宮下さんから農薬についてとってもわかりやすい説明がありました。
私も始めての農薬について学んだのですが、なるほどの連発でした。
特にそう思った言葉は、「農薬は農業の薬です。だから使い方をキチンとすればよい薬にもなるし、量を間違えれば逆効果にもなる」
人間が薬を飲む時、キチンと処方箋にそって飲みます。それと考え方は似ているのですね。
彼女は元、農薬の開発などの仕事をしていただけにとても詳しく、わかりやすく説明くださいました。
そしてその流れで、私からエコファーマーとMPSにつての初歩的知識を話させていただきました。
エコファーマーはココ最近急激に増えています。今現在約10万の登録があります。しかし、切花生産者はなんとそのうち 0.3パーセントしか取得していません。
また、MPSの導入国が予想以上に多い事、これからの花業界未来予想図的にみて、大型スーパーがエコファーマーやMPSをどうとらえていくか?など短時間でしたが、疑問を投げかけて話させて頂きました。
私たちC.F.A Club Do!!は、これらがいいとか悪いとかを議論するのではなく、こういった認証制度がある。といった知識を得るのが目的です。
それぞれが感じた思いは、それぞれのポジションで論議していただければ良いのです。
そんな説明のあと、C.F.A Club Do!!メンバーの工藤修氏より、毒のある花について資料と説明がありました。
花店で販売している花の中にも、毒のあるものがあります。それらの知識を持たずに販売していると、思いもよらない事故が起きます。
たとえば、朝鮮アサガオに茄子を接木して食べて病院に運ばれた事故は記憶に新しいですね。
その他にも、イガナスの種や、紅ヒマ(トウゴマ)の種などにも毒があります。
スズランを活けた水にも毒素があります。また、・・・・・・・・。
このように、様々な知識を持つ事もお客様へのサービスになります。
そんな内容の勉強会を行いました。
そうこうしていると、さすがにお腹が空いてきました。
次は月形の作物をタップリと味わうイベント会場へ!