罠
『なぁ、お前いつヘルスの面接行くの?』
ようじは髪をセットしながら、鏡越しにあたしを見て訊いてきた。
『…今、店探してるとこ』
消え入る声であたしが答えるとようじは『ふーん』と興味なさそうに言った。
あたしは今、歌舞伎町のキャバクラで働いている。
今の店に勤めて半年たつのに芽が出ない。
頑張ってるつもりなんだけど、この半年で指名客はほとんどいないに等しい。
仕方ないかな…あたし可愛くないし。
でも、ようじはこんなあたしを『可愛い』って言ってくれる。
『好きだよ』って言ってくれる。
あたしもようじが好き。
だからあたしがこの前『付き合って』って言ったら
『俺ホストだし、付き合ったらお前に苦労かけるからそれは無理』って断られちゃったんだ。
だから『あたしは好きだからどんな苦労も耐えられる』って言ったら
『俺、彼女には色んな意味で一番に支えて欲しいんだよね。精神的にも、売り上げ的にも…。そんなのるうには無理だろ?』って見つめながら訊いてくるから、あたし叫んじゃった。
『あたしが彼女になったらようじのエースになる!エースになってようじを支える!!』って。
そしたら手も繋いだ事なかったのに、ようじがあたしの事ギュッて抱きしめてくれたんだ。
『俺と付き合ってください』って抱きしめられながら告白されて…
見事るうとようじは付き合う事になりましたぁ!
そして二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ♪
ちゃんちゃん♪
なんてわけにはいかず。
週⑥日出てて今のあたしの月収は35万くらい。
ようじはNo.②だからけっこうな売り上げをあげてるんだよね。
話を聞いたら一番お金を遣うお客さんだと150万前後。
あたしの今の収入じゃエースになれないじゃない!
『稼げる仕事って…何だろう…』
あたしが呟くと、ようじは『今のエースはヘルスで働いてるみたいだよ』と言った。
『ヘルス……』
『るうは可愛いからヘルス行ったらNo.①になれると思うよ』
『No.①…』
ヘルスかぁ…
風俗の子ってあたしよりブスな子ばっかりなのかなぁ
…だったらあたしでも売れっ子になれるかも!
『ようじ、決めたよ!あたしヘルスで働く!!』
『るう、まじで言ってんの?』
『うん!ヘルスで働いていっぱい稼いでようじを支えるよ』
ようじは髪をセットしながら、鏡越しにあたしを見て訊いてきた。
『…今、店探してるとこ』
消え入る声であたしが答えるとようじは『ふーん』と興味なさそうに言った。
あたしは今、歌舞伎町のキャバクラで働いている。
今の店に勤めて半年たつのに芽が出ない。
頑張ってるつもりなんだけど、この半年で指名客はほとんどいないに等しい。
仕方ないかな…あたし可愛くないし。
でも、ようじはこんなあたしを『可愛い』って言ってくれる。
『好きだよ』って言ってくれる。
あたしもようじが好き。
だからあたしがこの前『付き合って』って言ったら
『俺ホストだし、付き合ったらお前に苦労かけるからそれは無理』って断られちゃったんだ。
だから『あたしは好きだからどんな苦労も耐えられる』って言ったら
『俺、彼女には色んな意味で一番に支えて欲しいんだよね。精神的にも、売り上げ的にも…。そんなのるうには無理だろ?』って見つめながら訊いてくるから、あたし叫んじゃった。
『あたしが彼女になったらようじのエースになる!エースになってようじを支える!!』って。
そしたら手も繋いだ事なかったのに、ようじがあたしの事ギュッて抱きしめてくれたんだ。
『俺と付き合ってください』って抱きしめられながら告白されて…
見事るうとようじは付き合う事になりましたぁ!
そして二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ♪
ちゃんちゃん♪
なんてわけにはいかず。
週⑥日出てて今のあたしの月収は35万くらい。
ようじはNo.②だからけっこうな売り上げをあげてるんだよね。
話を聞いたら一番お金を遣うお客さんだと150万前後。
あたしの今の収入じゃエースになれないじゃない!
『稼げる仕事って…何だろう…』
あたしが呟くと、ようじは『今のエースはヘルスで働いてるみたいだよ』と言った。
『ヘルス……』
『るうは可愛いからヘルス行ったらNo.①になれると思うよ』
『No.①…』
ヘルスかぁ…
風俗の子ってあたしよりブスな子ばっかりなのかなぁ
…だったらあたしでも売れっ子になれるかも!
『ようじ、決めたよ!あたしヘルスで働く!!』
『るう、まじで言ってんの?』
『うん!ヘルスで働いていっぱい稼いでようじを支えるよ』