こんばんはニコニコ
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今回は、ちょっと変わったパターンでのご眷属さんからのヘルプミーに応えたお話を綴っていこうと思います指差しスター 

まだ雪もちらつく今年の春先のこと。
出先での活動を終えて、いつものスーパーで買い物をしていました。

野菜をみていて、ふと、一緒について来ていたはずのウリ坊の陽成(ひなり)君がそばにいないことに気がつきました。

(もしや……滝汗)

苦笑いしつつ、すぐ近くの果物売り場を見ると、果物売り場に挟まれた通路に座り込む一匹(一柱)のウリ坊が……いのしし気づき

果物買お?おねだりキラキラ  林檎ある……オレンジある……パイナップry(以下略)

上目遣いのオネダリモードで、こちらをじっと見つめておりました驚き
(陽成くんは、人の言葉を喋らないタイプのご眷属さんなので、表情や仕草や鳴き方から言ってることを判断していますいのしし)

ひー君(ウリ坊)は、果物が大好き。
しかし、ドライフルーツや缶詰はアカンというワガママ……いえ、こだわりのある御仁でございます。

(ひー君、アカン。今日はリンゴも1個246円や。オレンジも140円……。ごめんやけど、あきらめ――)

キウイは?🥺』←圧が凄かったチーン

(グリーンキウイなら98円……。分かった、買おう)

あざす!!(*≧▽≦)』←途端に立ち上がってピョンピョン跳ねだした爆笑

もう少し物価が落ち着いたら、色々と果物も買おうねと足元にいるひー君に話しかけていると、ふと視線を感じましたキョロキョロはてなマーク

顔を上げてみると、私達より2メートルほど離れた通路に一柱の白狐さんがびっくり
じっと、こちらを見ています。

(あの狐さんは……神社の?)

狐さんを見ていると、古い石鳥居と紙垂がはらはらと風に舞う風景が流れ込んできました。

話があるらしい』←黒龍さん

(私に?  えっと、今は買い物中なので、宜しければ夜間に家においでくださいますか?)

心の中で語りかけると、狐さんは小さく首肯して、するりと宙空の中に溶けていきました。

お稲荷様が来るなら、何かご用意があった方が良いかと、紙パックの少量サイズの日本酒も購入。。。

その夜、夕飯の片付けを終えて番茶で一服していると、あの狐さんがやって来ました。

おまえに力添えを頼みたい

「はい、何でしょう。私に出来ることならお手伝いしますが」

我が粗相(=失敗)をしてしまった

え??キョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロキョロ

ご眷属さんが自ら『失敗した』と口にされるのは初めてだったので、ちょっと面食らってしまいました驚き驚き

粗相をして、人の子に要らぬ誤解をさせてしまった

「なるほど。その誤解をとくために、私に何か出来ることがあるんですね」

尋ねると、狐さんが首肯で応えます。

「では、その誤解を与えてしまった人と私がお話する機会を作ってくれますか。今の時点では、誰のことかすら分かりません」

大神さま(=おそらく、この狐さんが仕えるご祭神)が縁(えにし)を繋いでくださる

「わかりました。上手くいくように私も頑張りますので、お狐様もあまり気にやまれないでくださいね。お酒もご用意してあるので、宜しければどうぞ」

買っておいたお神酒を手で指すと、狐さんの目元がふっと和らぎました。

おまえの心遣いを受けよう

そのままお神酒に顔を近づけてくんくん、と匂いを嗅ぐような素振りをすると、狐さんはまた宙空に溶けていきましたびっくり


その翌日、珍しい知り合いから電話がかかって来ました。
お互いの近況を話したあとで、ふと彼女が声をひそめて

「そういえば、うちの上司の知り合いの方がね、祟られてるんやって」
「祟り……」

ピン、とこの人かびっくりマークと思いました。

「大きい手術して帰ってきたら、今度は祟りで可哀想にーって上司が言ってた」
「あの、その祟りって、もしかしてお稲荷様とか関係してない?」

数瞬の沈黙のあと、電話口で彼女が「怖っ」と叫びました。

「え?  なんで分かるん?  そう、稲荷神社で祟られたらしいよ」
「それ、多分やけど祟りじゃないと思う」
「なんで?」
「うーん、ご本人に会ってみないと詳しくは分からないけど。少なくともバチを当てられてるとか祟りではないので安心してくださいって、そのご本人に上司さんを通して伝えられる?」
「うん、分かった」

この時点で、これで自分に出来ることは終わったなと思っていたのですが……

その30分後。

再び、知り合いから電話がかかって来ました。

「さっきの話やけどさ、その本人さんが、はなに会いたいんやって。ちょっと詳しくみてほしいって」
「え?」
「でも、まだ術後の療養中で自宅から出られんらしくてさ。その人の家に行ったり出来る?」
「お住いって、どの辺りなん?」

場所を聞くと、ちょっと離れてるけど行けない距離ではない……凝視

ということで、承諾して、お相手のお名前と住所をお聞きして2日後にお宅に伺う流れになりました真顔

2日後、そのお宅に伺うと、出迎えてくれたのは初老の穏やかそうな女性(=Aさん)でした。

「遠いのに、わざわざ申し訳ありません」
「いえ、とんでもないです。今日はどうぞ宜しくお願いします」

玄関先で挨拶をしていると、あの狐さんもやって来ました。

(誤解をときたいのは、Aさんで合ってますか?)

狐さんが大きく首肯しました。

Aさんをみていると、頭の中に【赤い前掛け】の映像が流れてきます。

(前掛けは、お稲荷さんのかな) 

今の時点で自分の中に浮かんでいるいくつかの情景を整理しながら、リビングでお茶をご馳走になっていると……

ふと、室内の隅にある棚に飾られた白い陶器の花瓶が気になりました。

「花瓶……」

口に出ていたのか、眼前のAさんの表情が見る間に強ばります。

「Aさん、ずっとお稲荷様のところでお掃除されてたんですか?  何年とかじゃなくて、何十年も……」(←流れてきた映像から質問していく)
「はい、この近くに稲荷神社があって、昔は近所の人達が交代でお掃除したりお世話をしてたんです。でも、皆もだんだん高齢になって、10年ほど前からは私がほとんど1人でお世話していて」
「赤い前掛けを作ったりしましたか?」
「ええ、1年ほどで縫い直して交換してます。野ざらしで、すぐに汚れてしまうので」
「あの花瓶が、落ちたんですか?」

気になった花瓶を手で指し示すと、頷くAさんの表情がますます陰りました。

「そうなんです。じつは、去年の秋頃から入院していて、この年明けに手術を終えてしばらく療養して最近退院できたところで」
「Aさんにとって、花瓶が落ちたことが、どうしてお稲荷様の祟りと結びつくのか……」

ちょっと鼻の奥がツンとしたので、一旦、言葉を区切りました。

「Aさん、ずっと罪悪感みたいな……後ろめたい感じの気持ちがあったんですね」
「ええ……」
「それは、お稲荷様のお世話がずっと出来ていなかったから」

Aさんが、手元のタオルをとって目元を押さえていました。

「Aさんはものすごく責任感が強くて、きっと、お世話が出来ていないことを入院中ずっと気に病まれていたんじゃないですか?  ご自身を責めるぐらいのときもあったと思います。それで――」

今度は、狐さんの気持ちにも触れてみました。

「違う、お稲荷様はAさんを責めたり怒ったりしてません。そうじゃなくて、ずっと心配してます」
「え?」

Aさんが、真っ赤になった瞳でこちらを見ました。

「お稲荷様は、Aさんがずっとお社を綺麗にしてくれていて、"ありがとう"って思ってます。それと、ご自身が大変な時にまで、神社のことを気にかけなくて良いって……言ってます。要らぬことを思い煩わずに、今は何も心配せずにしっかり休んで自分を労りなさいって。花瓶が落ちたのは、お稲荷様が力加減を失敗したみたいなんです」
「え?」

今度は、Aさんがきょとんと小首を傾げます。
私は思わず笑顔が漏れてしまいました。

「Aさんがずっと神社のことで気を病んでいるから、こちらのことは大丈夫だと、ご眷属の狐さんが伝えにいらしたみたいです。そのときに、Aさんが気付かれやすいようにってAさんのお気に入りのあの花瓶を前足でそっと揺らそうとして……ちょっと力が強すぎて、そのままバターンって落ちちゃったみたい」

目を丸くしたAさんが、次の瞬間には目元をくしゃりと和らげました。

「ええー?  そんなこと、ある?」
「私に伝えてくれている狐さんは、そう仰ってます。花瓶が落ちた時、床に落ちたのにポンと跳ねてヒビも入ってなかったのでは?」
「たしかに、あの高さから落ちたのに傷1つなかった……」

顔を見合せて、Aさんと一緒に笑い出してしまいました。

「お稲荷様は、Aさんがお掃除に来られないご事情も全部ご存知です。そして、その上でちゃんと自分の体のことを何より大切にしなさい、余計な心配をして(病気の)治りが悪くなったらどうする……みたいな感じで言われてます」
「まぁ、そんな……」
「しっかり元気になって、また顔を見せてくれる日を心待ちにしている、とも仰ってます。慌ててはいけない、ゆっくり過ごしなさいって」

自分の中に流れてくる言葉を口から伝えていて、私の胸の中がほんわりと温かくなりました。

とても優しいお狐さん。
失敗したことを気に病んで、どうにかせねばと一生懸命になられていたのだなと思いました。
それだけ、Aさんを大切に想われているのだなとも感じました。

Aさんとのお話が終わって帰りがけ、彼女が白い封筒を差し出されました。

「少ないですけど、今日は本当にありがとうございました。おかげさまで、気持ちが温かく晴れやかになりました」
「お役に立てて何よりです。私は、こうしたご相談を受けてもどなたからもお代は頂いておりませんので、こちらはAさんご自身が滋養のあるものを召し上がるのに遣われてください。お気持ちだけ有難く受け取ります」
「でも……」
「本当に、結構です。本日は、ありがとうございました」

そして、玄関を出た瞬間――

おまえ、これからその力で生きていくのではないのか
「えっ」
差し出されたものを素直に受け取らねば、生活出来ぬぞ?』
「あっ……(´Д`;)」

まさかの狐さんからの鋭いツッコミネガティブガーン

その当時は、もうヒーリング(ご相談聞き)をしてお金を頂くと決めて活動を始めていた時期でした。
なのに、それまでの癖で無料でやっちまった……( ´ㅁ` ;)

人様からお金を頂くことは、1年近くたった今でも緊張してしまいますショボーンもやもや
こういう小心者なところは、やっぱりフリーランスに不向きだなと思いますえーん不安

悶々と失敗を悔いていたところ、あの狐さんが楽しげに『ははっ』と笑いました。

此度は世話になった。大神さまが、今度はおまえの役に立つと仰せだ。今、何か必要なものはあるか

ご眷属さん達からのヘルプミーに応えると、こうした感じでお礼?をされますびっくり
(ただ、普段は何も聞かれず、お礼かなと思うものが届いたりすることが多いです)

「えっと、フルーツが欲しいです!  そう、神様にお伝え頂けますか」
承知した

そのまま、狐さんは消えてしまいました。

ちょうど、陽成くんの果物が欲しかったので、フルーツ詰め合わせとか……はたまた果物を買えるようにとスーパーの商品券が届くかなとワクワクしていると……

その翌日に届いたのは、まさかの……

フルーツゼリーの詰め合わせ笑い泣き笑い泣き

陽成くんに見せても、

これじゃない不満』とそっぽを向かれ…… 

失  敗  し  たヽ(;▽;)ノ (爆)

「生の果物の詰め合わせか、生の果物が買えるように○○スーパーの商品券が1000円分欲しい」とか、もっと明確に伝えるべきでした泣くうさぎ泣

こんなふうに、欲しいものがあるときは、明確にお願い(希望)を伝えられると、自分が望んだものに沿って実現しやすくなります。

このフルーツゼリーを頂いた翌日、Aさんのお住いの近くにある稲荷神社を訪ねてみました。

可愛らしい赤い前掛けをした狐像の奥に、古く小さなお社があります。

ご拝殿の前で手を合わせ、

「神様、ご眷属様方。この度はお世話になり、とても嬉しい贈り物まで本当にありがとうございました。皆で美味しく頂きます」

と、お礼を伝えました。

すると、耳元で年配の女性の声で

険しく思うことも多かろうが、よく勤めよ

という声が驚きアセアセ

「自分なりに一生懸命に頑張ってみます」

と伝えると、柔らかな風が吹いて全身を包んでくれました照れ気づき


世間的には、【お稲荷さん】と聞くと、厳しいというイメージが強くあるかと思います。


なかには、やはり厳しい性格のご眷属さんもいらっしゃいますが、特にお稲荷さん(神狐)に厳しい方が集中しているか……というと、そうではないだろうと私は思いますニコニコ

今回の出来事のように、狐さんはどちらかというと親身になって人の子に寄り添ってくれたりしますハート

それは、狐さんには【面倒見が良い・義理堅い・筋を通す一本気】という性質があるからです。

いろいろな種族?のご眷属さんがいるなかで、特にお狐さん全体に【面倒見が良い・義理堅い・筋を通す一本気】という性質が備わっています。

それは、"日本人は勤勉である"というような、大きな集団での特質性と似たものです。

日本人のなかにも、私のような怠け者もいるけれど、他の民族からみると、【日本人は(全体的に)勤勉(に見える)】という感じです。

そこに良い、悪いはありません。

そして、義理堅くて筋を通す特質が強いので、

恩を受けたら恩を返すのが、お狐さん界の常識というか、ポリシーなのだと思いますにっこり

そのため、祈願を成就させたのに、人の子がお礼を伝えに来ないと、『君の常識どうなってんの?』と、(狐さんにとっての)非常識な態度をたしなめられる感じになったりします。
(←このときに、お稲荷様がピリッとした空気を出されることがあり、それに人の子が反応して悪い方に捉えてしまうことがあります。ここで、お稲荷様を厳しいと感じやすいかと思います不安不安 )

ただ、それでバチが当たるとか祟られるということはありません。

バチが当たるのは、故意に悪事を働いた場合です。
(ご眷属さんにバチを当てられるとしたら、神社仏閣または聖地の敷地内にあるものを壊した・汚した・盗んだ……etc.)

祟られるのは、その悪事がよほど悪質だったりした場合です。

人の心の中に、「願いを叶えてもらったのにお礼に行けていない」「自分は不義理をしている」という後ろめたい感情があると、そこだけが必要以上に膨らんでしまい、さらには「神仏に大して後ろめたいことをしている」という認識にも繋がって、そこから安直に祟りやバチという部分と引っつけて考えてしまいがちです。

なので、お稲荷様に限らず、神仏に祈願を叶えて貰ったのに、その神社仏閣にすぐに行けないときは、まず、ご自身がお住まいの地域の氏神さまや、ご自身が定期的に通われる寺社の御祭神や御本尊に、

「○○神社(寺)の神仏様にお力添えを頂いて無事に成就できました。そちらに今すぐ行くことが難しいので、どうかあなた様(伺った神社のご神仏)から、まず先にお礼をお伝えして頂けませんでしょうか」とお願いしてみると、案外、お力添えくださいます(*´ω`*)

また、その祈願をした神社仏閣で御守りを頂いておいて、願いが成就したときには御守りを手にしながら感謝を伝えると、しっかり神仏に届いたりもします。
(そのあとで、ご都合の良い時に実際に伺ってお礼を伝えますクローバー)

そうすることで、自分の中の罪悪感のようなものを祓っておくと、必要以上に恐れたりする気持ちが和らぎます。

神仏はお礼を言われたくて願いを叶えているわけではないのですが、図らずも丁寧に人の子から感謝されると、やはり嬉しくなるようです(≧▽≦)
(ここは人間の感覚と近いですニコニコ)

そして、神仏が嬉しくなると『よっしゃ!また次も頑張るぜ!』と気合いが入って、祈願成就する人の子の数も増えていきます。

つまり、自分の願いが叶ったことをしっかり感謝できることで、ただ神仏に喜ばれるだけでなく、他の人の祈願成就にも間接的に力添えをしたことにもなります(〃'▽'〃)
知らない間に、誰かを支え救っているということです。
なので、徳が積めることにも繋がります。


……そんな感じで、今日はまた一段と長くなってしまいましたが、ここまでご覧になってくださって本当にありがとうございますお願いキラキラ
(五体投地して、深く感謝致しております泣くうさぎキラキラ)

この時期に珍しく夏日も続いておりますが、寒暖差にはどうぞお気をつけてくださいませ。
お身体ご自愛なさって、日々健やかにお過ごしになれますようにニコニコラブラブ

それでは、今夜も穏やかで優しい夜でありますように(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎)