夢見ますか?
マレー半島のセノイ族は、数世紀平和に暮らし、警察も刑務所も精神病院もない。
その秘密は、夢分析の能力にあるそうだ。
セノイ族は、夢を大切にする。
朝ご飯の時、年長者は、幼少の者の昨夜の夢の話に耳を傾ける。
子「どんどん落ちて行く夢だったよ」
父「素晴らしい夢を見たね。
何処に向かって落ちて行った?
途中でどんな風景をみた?」
子「怖くて何も見ないうちに目が覚めたよ」
父「残念だった、次はリラックスしてよく見るんだよ」
次に落下の夢を見た子は、睡眠中でも親の言葉を思い出して落下を恐れず夢を充分に体験する。その夢をまた報告してさらに詳しく聞いてもらって次の夢体験へと繋がっていくそうである。
(「明恵 夢を生きる 」 河合隼雄より)
暖かい良い部族ですね。
次から夢を見たらもっとよく見てみようと思います。