なにもない、誰も知らない氷の国……。
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ラップランド13

なんだ条件は…?

「…一度忘れた思い出を思い出させる事はできません。」

…なんだそういう事か。
構わない。早くしてくれ。

「…。わかりました。目をつむって下さい。」

言われた通り目を閉じた…。

ラップランド12

なかなか目の前にいる人が言っている意味がわからなかった…

…。…。
…もしかして今まで見てきたのは…

「…そう。」
「あなたの悲しみ、苦しみの思い出を見せてもらったの」

「ここに来た理由はこの思い出から逃れるためでしょ?」

…。

…そうだよ。

「今から忘れさせてあげるわ」
「ただし一つだけ条件があります。」

…条件…?

ラップランド11

冷たい風が部屋にどっと流れた…。

「…あなたの過去見せてもらったわ。」

…えっ…?。

目の前には肌が真っ白で背の高い長い髪の女の人…。

どこか寂しげで悲しみを帯びた目…。

「あなたはここでどうやって暮らすの?」

…えっ…?。


女の人は窓に指を向けて言った…

窓の外はただ、ただ真っ白な景色しか見えない…

「ここはラップランド…。悲しみも苦しみもない世界…」

…そうか…。夢から覚めたんだ…。

「夢…見せてもらったわ…。」

…えっ…?。

何を言っているのかよくわからなかった…。

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