お風呂で泣いてても、

せっかく会いに来たんだし。

 

また今度会えるかもわからないし。

楽しまなきゃ。

 

そう言い聞かせながらお風呂から出た。

 

まだ、彼は寝ていたけれど

すぐ起きて、やっと。

少しだけ安心出来た気がした。

 

いや、

安心しようと思った。

 

久しぶりに会ったのに・・・。

本当は私のわがままを聞くために、

仕方なく来てくれたのかと。

 

また、思わなくていいことが

頭をよぎった。

 

きっと彼は

何も変わっていなかったと思う。

本当に何も。

 

色々、

考えなくていいことを思い、

泣くのを我慢しながら夜別れた。

 

せっかく会えたのに。

やっと会えたのに。

今度、いつ会えるかわからないのに。

 

このままでは

また、昔とお同じ事を繰り返しそうで。

 

彼に対して、

まったく成長できない自分に悲しくなる。