トーク会【フォルテピアノを語ろう】で聞いたことを書きたいと思います、が、その前に言い訳を
「リアル殿馬くん幻想」が原因でピアノの世界に足を踏み入れ、しかもよりによってそれは古典鍵盤楽器という、全く未知の世界・・・、首を突っ込んだ当初は、演奏会に行っても知っている曲なんて無かったし、終演後、他のお客さんたちが音楽談義をしているのを傍らで聞きながら、「・・・日本語なのに理解できない!」状況に苦しみました。
また、「オカリナとピアノのコンサート」のチラシをもらったことがあって、ピアノ奏者のところに「pf」って書かれていたんですけれど、
「pはピアノだろ〜けど、fってなんだ〜?」
って思っていました。
音楽知識がそういうレベルの私が、これから「フォルテピアノを語ろう」のレポをしようとしています。どうぞ泥船に乗ったつもりでお読みください・・・
トーク会【フォルテピアノを語ろう】
出演: 白沢 達生音楽ライター
ゲスト: 筒井 一貴鍵盤楽器奏者
まず、「ピアノ」という名前は、
Gravicembalo col piano e forte
(強弱を持つチェンバロ)
からきています。pfはそれが略されたものだったのですね
会場のチェンバロ〜
そして、音量で変化をつけるのではなく、時間軸をどう操るかによってニュアンスをつけていました。
そのニュアンス=音量の変化と細かな音色の変化が一番つくのは、「人の声」なのです。
チェンバロは「歌の伴奏」に使われることがとても多かったけれど、チェンバロの表現力だと圧倒的に声に負けてしまうんです。当時、お姫様やお殿様が歌う声に合わせて細かな表現力が必要なのに、チェンバロだとツラい、ツラいわっっっ!!!
・・・ということで、ニュアンスをつけられて小さな音でも鳴らせる楽器へのニーズが高まりました。
クラヴィコードが歌の伴奏に最適な楽器であるということはあちこちに書かれています。
チェンバロは音が減衰してしまうので、それをなんとか、「ここは音がず~〜〜っと続いているんだよ〜〜〜。」ということを示すために長~〜〜い装飾をつけたり、左手和音を分けて弾いたり・・・。
(ドソミソ ドソミソ・・・みたいな低音部の伴奏)
一方オルガンは、音をず~〜〜っとのばして伴奏をつけられる楽器なのです。
以下の動画で比較してみると面白いと思います
その後、声に合わせて小さくもできるし、音色もタッチで変えられる!歌にニュアンスを合わせられる!!ということで、フォルテピアノが注目されるようになりました
次回に続きます〜