東野圭吾/著
これだけ人気のある著者だが、何となく敬遠していて今回初めて読んでみた。
読み終わり感想を言わせてもらうと、達成感も爽快感もない。
泣けるとのことだが泣けもしない。
なによりも最後の肝心な主人公である弟の気持ちを読者に考えさせるように仕向けた描き方。
どれだけ売れていても性に合わない。
読者に考えさせる描き方が悪い訳ではなく、ここまで差別について描きながらその答えを出さずに描き終えた中途半端さだけが残る。
どこぞの社長の言葉の中にある、答えはない自分の中で解決するしかないというのが答えならば、大家の描いた三流小説に過ぎない。
もちろん深読みすればいくらでも言い分があるのかもしれないが、一読者としては満足で きるものではなかった。
差別はもっと酷い。
そして世界は狭い。
人間はもっと意地汚くもっと残酷だ。
綺麗に終わるなら綺麗に、残酷に終わるのであればとことん残酷に、それが小説に求められるものではないのだろうか。
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