凄い情報を得るために徹底して動きまくる

 よく「いい情報がなかなか入ってこない!」と嘆かれる方がいます。それをよく聞くと不思議に思います。なんで、いい情報が待っていて入ってくるのでしょうか? それも、待っているだけで何もしていない人に、です。

 ご本人達は、ちゃんと情報収集活動をしているとのことなので、具体的にどんなことをしているか毎回聞きます。

 すると、新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、インターネット等々、考えられるマスメディアは、すべて毎日チェックしているとのこと。

 それは、私に言わせて頂くと真の情報収集活動ではないのです。なぜなら、そんなことぐらいなら、ちょっと楽して表面的な情報を収集する気になった人なら誰でもやっていることだからです。

 第一、それらは、すべて公表されている情報ですから、多くの人が知っています。ですので、あまり情報としては価値がないのです。情報として価値を持つのは、一握りの人達しか知らないからなのです。その情報を使って人ができないことができ、成功できるためです。

 本当にいい情報を得たければ、マスコミを通じてではなく、自ら動いて入手するしかないのです。それも、徹底的に動いて動いて動きまくって、です。

 限られた時間で限られた所にしか行けませんし、限られた人しか会えないでしょうから、非常に効率は悪いでしょう。だから、頭のいい人は、そうすることでのいい情報を得られる確率を判断して、バカバカしくてできないのです。

 でも、ビジネスで成功した人たちは、そのバカバカしく手間がかかることをやってきたのです。

自ら動き生情報をとりながら、どんどん次のアクションや計画を決めていくのです。その代表的な経営者が、マイクロソフトのビル・ゲイツ会長、デル・コンピュータのマイケル・デル会長、ソフトバンクの孫正義社長、ワタミの渡邉美樹社長なのです。凄い情報を最初に握るので、凄いことができるのです。

 彼らのいい情報をとることへの執念と熱意は、並々ならぬものがあります。その執念と熱意が、結果としていい情報を入手させているのです。

 ですから、もし、成功するためのいい情報をとりたかったならば、最初にやるべきことは簡単なのです。いい情報をとることへの執念と熱意を燃やし、徹底的に動きまくることです。

 成功者は、どんなに偉くなっても、どんなに忙しくても、このような貴重な情報収集のための活動は、何よりも最優先します。

 私も米国にいた際、立場上日本に関係する貴重な情報を得ることが多かったのですが、いきなり大物政治家、有力経営者、著名なリーダー達から、電話やメールを頂き、今すぐ会えないかと懇願されることがよくありました。

 会えるのだったら、いつでもどこにでも行くと言うのです。その行動力には本当に何度も何度も驚かされました。彼らにとって、それだけ情報は、大事なのです。逆にその行動力が、たんなる凡人と違うところなのでしょう。

成功者としてのプライドを完全に捨てます。次への成功のために、いい情報を得ることなら、なんでもするという執念と熱意には、いつも圧倒させられるばかりです。

「やはり、成功するためには、これほどまでの熱意が必要なのだ!」と。

 これは裏返すと、凡人でも動いて動いて動きまくれば、いい情報を得て、成功者になれるということでもあるのです。実際に私の何人かの友人経営者達は、この方法で、ビジネスで大成功を収めました。

特に海外視察を通して最新情報を得、日本にそのビジネス手法を持ち込んで、成功させたのです。

例えば、そもそも、日本の流通・外食業界の歴史を紐解けばわかりますが、大型スーパーマーケット、ファミリーレストラン、コンビニ等のコンセプトは、当時の経営者が海外視察で得たものでした。

その海外視察で得た最新情報を基に、迅速にビジネスに導入・展開していったため、大成功を収めたのです。

当時の関係者とちょくちょくお会いしますが、引退してもおかしくない歳になっているのですが、今でも彼らのいい情報をととることへの熱意はまったく変わりません。本当に頭が下がります。