「目標を達成できる人とそうでない人との大きな違いは、やるべきことに期日をつけて、それを守ろうと努力できるかどうかだ」



 目標を達成するためには、それまでに到達するまでの過程での努力が必須です。でも、ただ単に努力してもダメです。頑張っているのに、成果が出ていないのでは、前に進めません。前に進めなければ、当然目標はいつまで経っても達成できません。

 目標を達成するための過程でしっかり成果を出していくには、何をやるにしても、すべてに期日をつけることがカギになります。

やらなければならない一つひとつのことに期日を設け、それらをこなすことが、結果的には目標を達成させていくのです。


 現代における目標達成型人間の代表格であるワタミの渡邉美樹社長は、よく「夢に日付をつけよう!」と言います。つまり。一つひとつのやるべきことに期日をつけようとの意味です。

「一事が万事」で、一つひとつのやるべきことに期日をつけ、実行していかなければ、最終的な目標など、達成できるわけがありません。まさに「塵も積もれば山となる」なのです。

 

私も「一流の国際経営コンサルタントになる!」という夢でもある目標を、高校3年生の時に設定しました。そのために、やるべきことに期日をつけました。

 大雑把には、22歳で大学を出てから10年間で、米国の経営大学院(ビジネス・スクール)を出て、大手国際会計・経営コンサルティング会社に勤め、独立に必要なビジネスのノウハウ、システム、資金、人脈、パートナーを獲得するという期日付の課題を設定しました。

 そして、32歳で「国際経営コンサルタント」として独立し、次の10年で、成長するための土台を作ることも決めました。

 更に、42歳から10年で、本業の経営コンサルティングで大きな成果出し儲ける以外に、本を書いたり、講演をしたりして、信用力アップのために外に打って出ることを課しました。

 最後に、52歳から死ぬまで、世のため人のためになることを徹底してやることにしています。

たとえばビジネスで儲けたお金を寄付したり、恵まれない人たちにお金を使ってもらうということです。


 つまり、私の場合も、「いつかこうなればいいなあ……」という願望ではなく、すべていつまでに具体的にすることの期日を設けました。でなければ、いつまで経っても、前に進めず目標は叶わぬ夢で終わってしまうからです。

 要するに、夢を達成できる目標にするのは、そのためにやらなければならないことすべてに、期日をつけることなのです。

不思議なもので、期日をつけて努力していれば、多少期日に遅れたとしても、いつかその目標は達成できてしまうのです。

ですから、大事なことは、何事においても、具体的な期日を設定することです。