昃る梅おもひすべなく梳る

 昃る、微かに香る梅であるけれど、盛りを過ぎている。どうしたら想いを告げられるか、思案に暮れている。
 梳る髪、目の前の鏡に映ったわたしの容姿には衰えの兆しが見える。不可逆を嘆いても始まらないが、何とか想いを遂げる術はないだろうか。
 諦念の重さで傾く女心、刻々と過ぎていく時間、秘かに燃える情念が垣間見える。