
古い年代物の木箱であり、簡易ではあるが留め具もついている。
全体造りが非常に丁寧であり、大切なものを保管するという創意工夫に満ちている。
この箱に収められているであろう3つの停止原基。
糸が偶然になびいた線条を固定化し、『停止原基』としている。
人類が英知を結集して考え発見した『原基』なるもの。地球の歴史の中でみんなが納得し認可され共通意識(定義)となるものが、初めから不変だったわけではない。徐々に訂正されながら今日に至っている経由がある。
遡れば・・・Stoppages、どこかにその原初があるに違いない。それはまさしく、《偶然》そのものではないか。
偶然が必然になる経由、それこそが人類の歩みそのものである。
人類の始動(知恵)の原点は原基にあり、生きて行く指針ともなるべく《観念》が複合的に生成され今がある。
あらゆる原基の元始は《偶然の重なり》に端緒を発している。
写真は『DUCHAMP』ジャニス・ミンク(www.taschenより)