受付に僧ひとりゐて賀状書く

 寺の受付に僧が一人でいることはごく普通の景である。
 記帳(御朱印)を求めるのに受付窓口に出向いたら僧が一人居て・・・普通と違っていたのは、僧が賀状を描いていたという点である。
 賀状を書く僧も忙しいが、その背後はさらに慌ただしく暮の始末や正月の準備に追われていたのではないか。
 静寂の中に年中儀礼の隠れた活気が潜んでいたように思う。