緊張高まるウクライナ情勢とクリミア半島に眠る世界最古のピラミッド群
クリミア半島の帰属をめぐって、ウクライナとロシアの関係が緊迫の度合いを高めています。
同半島にあるセバストポルは黒海に面する不凍港で、ロシアにとっては手放せない軍事拠点。
これまでロシアがウクライナに譲ってきたことが不思議なくらいです。
このところウクライナにいる友人、知人らと連絡を取り合っているのですが、海外メディアが盛んに報じる一触即発状態はごく一部で見られるだけで、国全体としては平静を保っているとのこと。
確かにデモが各地で起こっており、時には流血騒ぎもあるようですが、「親ロシア派も親EU派もこれ以上の混乱を望んでいない」といいます。
その意味で、ヘンリー・キッシンジャー氏による見立てには説得力があります。
曰く「ウクライナやクリミアの複雑な歴史を理解し、ウクライナがEUにつくか、ロシアにつくか、といった対決的な議論はすべきでない。ウクライナ人の民族自決は重要だが、ロシアとの敵対を避け、NATO参加への道ではなく、西側との関係強化を図りながらロシアとの融和政策を模索すべきである。いわゆるフィンランド化が最善の道だ。地域の安定のためにはクリミアの自治権を拡大し、ロシアとの関係深化を認めさせざるを得ないだろう」。
実は、セバストポルの周辺からは世界最古のピラミッド群が発見されています。
その数たるや何と37。
高さ45メートル、幅72メートルものピラミッドが相次いで見つかっており、世界の考古学者の間では「マヤやエジプトを上回るもの」と、最も熱い関心が寄せられているのです。
現在、調査が進んでいるのは、そのうち7か所ですが、各ピラミッドが整然と一直線上に並んでいるのみならず、「ストーンヘッジ、チベット、そしてイースター島のピラミッド群とも対角線上で結ばれている」というから驚きます。
人類と宇宙の歴史を解き明かす上でも最重要な遺跡を抱えるクリミア半島。
プーチン大統領もこの遺跡には並々ならぬ関心を寄せているようです。
戦火による破壊がないよう国際的な監視と発掘、保存活動が行われることを願います。