こんばんは。
物騒な事件、多いですね。
北関東での遺体損壊事件、放火事件、窃盗事件、ひょっとしたら政治資金規制法も同列かな。
さて、今夜は詐欺師、ペテン師について書こうと思います。
騙される人、多いですね。
騙した側が被害者を装う事例もあるようです。
で、こんな詐欺師が月あたり家賃250万円のマンションに住み、高級車を何台も乗り回す。
社会派推理小説の大御所が、かつてなら見解を述べたのです。
それが昨今では無くなりましたね。
マスメディアとしては数字を稼ぎたいのでしょう。
大手スポンサーへの忖度も欠かせません。
純文学作家の倉橋由美子のエッセイを読むと、
「いつまでも小説を読んでいるミジンコみたいな奴」と嘲笑しています。
まぁ妥当な見解でしょう。
芸術家の本音が垣間見えます。
フランスの思想家アンドレ・マルローは生前、
夥しく書店に立ち並ぶご自分の読者たちを一瞥し
《小っぽけな蛙たち》
と呼んだのでした。
こんな揶揄も知らず読者たちは《マルロー先生》の新刊を読み漁ったんです。
愚劣を絵に描いたような光景でした。
詐欺師は、このような出来事に知悉した知能犯。
読書経験なら連中にもあるんですよ。
詩人ロートレアモンの『マルドロールの歌』なんか、未成年のうちに読了しているはず。
東京の迷悶大学もキッチリ出ている。
成績は80点程度、お世辞にも優等生とはいえませんね。
連中は、トップ並びにトップクラス(トップとトップクラスとでは違います)の学生から軽蔑されることに慣れ親しんでいます。
資本主義は、想像力と密接な関係があって、双方、恋仲みたいなものです。
詐欺師を被告とする裁判では、法的に技術的な処分がなされ、根本的な解決には至りません。
だから次から次へとペテンの事件が起こり続ける。
抜本的な解決をするとなると、やっぱり政治が主導する必要があると思います。
政治に於ける権力は、国民、つまり私たちに由来します。
(尤も「政治家個人が権力を握ってる」と《信じ込んでいる》政治家もいるようです笑)
フーリエの『四運動の理論』を読みますと、
人間にとっての最大の欲望が性欲などでなく《金銭欲》であることが証明されていますね。
詐欺師はこれを逆手にとるワケですよ。
六本木のタワマンに住む詐欺師の事例では、金銭欲に性欲を巧妙に重ね合わせています。
彼は「綺麗な女性を身近に置く」と言っています。
女性のほうでも(既に二人の女性は逮捕済)「◉◉チルドレン」と自分の名を冠して述べている。
サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』では「低能め!」と盛んに出てきます。
「低能野郎!」と主人公ホールデンは何度も言う。
さて、そもそも低能だったのは、誰でしょう?
娑婆の空気が美味しいと感じるまで、
刑務所の一室で考えてもらいましょう。
『今日、わたしとは誰か?』
とっくり考えてもらいましょう。
(※「紳士連、一体いかにしてカネを稼ぎましたかな?」フローベール)