こんにちは！
世界をひっくり返そう☆高村きよえです
今日は、児童養護施設にいたときに見た
不思議な夢のお話です
彼のこころの中を、夢を通して
見せてもらったように思います
当時、高校生のＳくんは
施設を出て
早く一人立ちしたい
という思いの強い子でした
施設は集団生活なので
どうしても家庭のように
自由にはいかず
制約もあり
窮屈な思いは
思春期にはより強く感じて
葛藤も強まります
何度も話し合いを持ち
担当以外の職員も
みんなで彼のために
関わりをもつのですが
彼の態度は変わらずでした
今のこの環境がイヤだ
という思いだけで突っ走るのは
無謀すぎる
職員は
家庭に帰ることが難しい状況で
高校を中退し施設を出て
ひとりでやっていく
という厳しさが見えていない
と感じていました
アルバイトもして
いろんな失敗を重ねながら
自分と向き合って
いろんな学びを経て社会に巣立つ
というのが理想だし
多くの人の助けが必要
なんだけれど
感情の起伏の激しいＳくんは
言葉も態度も
ナイフのような鋭い感じで
助けなんかいらない
という感じでした
アルバイトの経験もなく
私も、今すぐというのは
難しいなと思っていました
引き留められている状況
思うようにいかないイライラを
出していた彼は
職員の言葉はもう入らない
そんな感じでした
私の担当ではなかったけれど
どうしたら良いのか悩んでいた時に
不思議な夢を見ました
ここは江戸時代？
みんな着物を着ています
Ｓくんは
決まった時間になると
両手は真っ黒な翼に変わります
カラスのような真っ黒な翼を広げ
回転し始めます
回転しながら
近くにいる人を翼で切りつけていきます
道端で倒れている人もいます
そして時間になると
シューッと翼はなくなり
いつものＳくんに戻ります
(腕を胸の前でバッテンさせて
うつむき、悲しみを抱え
立ち尽くしています)
自分の意思とは関係なく
時間になると
そう変貌してしまうことに
どうにもならない諦めと
深い悲しみが伝わってきました
そして彼の担当も出てきて
側で見守っているんだけれど
深い慈愛が伝わってきて
これほどまで思っているだと
実感した
そんな夢でした
＊＊＊
ただ彼の意思は固く
私たちの元から離れていきました
＊＊＊
キレているとき
怒りでいっぱいのとき
「愛が見えていないんだな」
と私は思います
分かるように届けられなかったのも事実
でも、その時の精一杯だったのも事実
自分はなんて不幸なんだ
周りの人間は何なんだ
どいつもこいつも！！
と怒りで心の中がいっぱいで
その言動によって
最終的には孤立してしまう
そんな上司のいる職場もありました
沢山の愛が周りにある
それも事実
私も見えなかった時期があったから
気付けた時の感動や幸せは
もう言葉にできないほどです
苦しく辛い経験ができる
これさえも愛なのですが
見えている１面だけでなく
立体的に見ていくと
愛に気づける場合もあります
人との出会いで変わり
人生を仕切り直すことのできた人を
私は何人も見てきました
人の力も借りながら
自分の内面と徹底して向き合って
苦しみや悲しみと向き合って
新たな人生始めた人もいます
子ども達の力になれなかった
後悔や罪悪感が強かった
私の唯一できることは
信じてあげること
目の前の人を「大丈夫」と信頼すること
自分の人生を信頼すること
それが私にできることだと
当時、悩んで悩んで出した結論です
最後は愛と信頼の話になりました
今日もありがとうございました♪