Jリーグ秋春制移行の問題点 | Field of Dreams

Jリーグ秋春制移行の問題点

Jリーグが早ければ3年後を目処に秋春制ならぬ夏夏制(今年は5月から10月初週まで真夏日だった)移行に舵を切った。
①開幕は8月初週から。
②厳冬期中断は12月3-4週〜2月1-2週
③閉幕は5月末週〜6月初週。
08年、当時の犬飼会長が秋春制移行を突然ぶち上げ、新潟サポーター有志が冬開催反対署名運動を呼びかけ、私も参加した。
アントラーズ連覇のかかった08年12月6日アウェイ札幌戦最終節。ドーム前で開場待ちするも、路面がぬかるみ座ることもできず雪降るなか立ちっぱなしの辛さを思い出す。文京区のホテルで記者会見後、新潟サポ有志が54000人分の署名綴りをJFAハウスに持ち込み会長代理の田嶋専務理事(現JFA会長)に手渡した。
雪国チームに不公平を強いる問題点は当時散々議論され尽くされたので省略するが、
最近カターレ富山の左伴社長(マリノス社長→ベルマーレ専務→エスパルス社長を歴任)が北國新聞のインタビューで不公平感は解消される目処がたち、リーグ全体を考えるとメリットが大きいと発言している(ご自身のnoteでトーンに変化が見られるが)。
オフ期間2回に増えるのでキャンプ費用が約1400万円増すがJリーグが補填するらしい。
開幕からすぐナイターになるので選手の負担は軽減されるが猛暑日の午後に開場待ちするサポーターの体調リスクはクラブの管理責任(自己責任)に変わりなし。
問題は陸上競技場をホームとするクラブ。
夏夏制にすると試合日程は5月まで決まらず、競技場の使用予約がとれない。他の陸上大会に先を越されると週末開催ができず平日開催になる。平日開催だと観客動員が間違いなく減りクラブの収入が減益する。これば雪国チームに限らず下部カテゴリー含むリーグ全体の問題だ。日本サッカー協会もJFAハウスを売却せざるを得ないほどカツカツなので各クラブのサッカー専用スタジアム建設に補助金出せる余裕もない。田嶋会長はFIFA理事に立候補する手土産になるかもしれないが、
Jリーグ百年構想瓦解の危機にどう対処するのか、元コンサドーレ札幌社長の野々村チェアマンの手腕に期待するしかないが不安一杯である。