静岡からチカラを!@アウスタ日本平11.4.9.
東日本大震災復興支援チャリティーマッチとして、清水エスパルスvsジュビロ磐田の静岡ダービーが清水の本拠地、アウトソーシングスタジアム日本平で開催されました。全席自由席(前売で大人\2000)で、この試合の全収益は、義援金となります。
震災によるゲーム中止で余った青春18きっぷ利用して、09年アントラーズでプレーしたパクチュホ選手を見に行くことに。クラシコ・ダービーを生観戦するのは初めてです。とはいえ鹿サポとして立ち居振る舞いが恥ずかしくないよう、メッセージボード持参しました。
鹿島アントラーズは、Jリーグ全体として行っている【TEAM AS ONE】(日本赤十字社を通じた被災地全体への支援)と並行して、水戸ホーリーホック・茨城県サッカー協会とともに、《いばらき復興のためにできること》として【WITH HOPEプロジェクト】を立ち上げることになりました。このプロジェクトは、一団体としての活動の枠におさまらず、茨城県復興支援の輪を広げることを目標としています。
ホームタウン潮来市の看板屋「すぎやま工房」の杉山圭治さんがデザインした【鹿行魂】が鹿サポの心を掴み、Tシャツや缶バッジとなって拡がっています。
http://sugiyamakobo.blog92.fc2.com/blog-category-18.html
あいにく朝から雨が降り、試合開始の1時からは強雨の予想靴下が濡れるとまだ冷たいし、ファッションを気にする歳でも体型でもないので、ゴム長靴で出かけました。日本平はサクラが満開です
11時開場。全席自由席ですが雨なので、屋根のないメイン側はガラガラです。川崎の等々力もそうですが、バクスタには屋根があるのにメインスタに屋根がないのは不思議な感じがします。アウェイ寄り最前列に席を取り、初めてアウスタを一周します。両チームマスコット、パル君とジュビィちゃんが仲良く募金活動しています。
チャリティーオークションに両チーム各5選手のサイン入りスパイクが出品されました。右端(アウェイ側)から順に、磐田の両FW
駒野選手のシューズは、やはりプーマのパラメヒコでした。
http://www.youtube.com/watch?v=-8sVlMOd_Ls
そういえば私も、07年7月の新潟県中越沖地震の復興支援活動の一環としてカシマスタジアムで開催されたチャリティーオークションで、
中田浩二選手のシューズを買ったことを思い出しました。
高原の靴、汚ねぇーシンジとヨシカツ、同じシューズだったんだね
この試合にスタメン出場した選手22名が着用したチャリティーマッチオリジナルTシャツも、サイン入りで出品されます。
アウェイゴール裏からしか見たことのない、オフィシャルチアリーダー『オレンジウェーブ』のお姉様方を初めて間近で見ました。公式サイトにプロフィールもあるんですね。(アントラーズにはチーム創設以来、チアリーダーが存在しません)右から淑恵さん・葵さん・瑠瑶(りょう)さん・実穂さん・2011年新加入メンバーの美裕樹さん・愛美さんです(間違っていたらゴメンナサイ)。葵さんは立ち姿がつま先まで決まっていました
秋春制(冬開催)反対署名運動以来親交のあるジュビロサポのorionさんのお薦めで鐘庵(しょうあん)へ。
昨年Jリーグスタジアムグルメ大賞ベスト11に選ばれてたんですね。
カシマスタジアムは例外として、通常のサッカースタジアムでは消防法の関係で火力の強いガス調理器具が使えません。桜エビだからこそ、電気フライヤーでも揚げたて・サクサクを実現できるんですね。それでも手間のかけ方は相当なものです
店の誇りと喜びが感じられます。2年連続スタジアムグルメ大賞を受賞したカシスタの食肉さんも、これ位派手にアピールすればいいのに
雨なので、屋根のあるアウェイゴール裏1階席を間借りしてで美味しくいただきました。ちょうど食べ始めた時、ジュビロの選手がゴール裏に挨拶に来ました。鹿サポと判る格好で、メイン寄り最前列まで行ってチュホを探しましたが、雨でフードを被っている選手も多く、チュホがどこにいるかわかりません。ひき返そうとする選手たちに向かって「チュホ」と叫んだら、チュホがフードから顔を出して手を振ってくれました
一目で鹿サポと判る格好をしているので、清水サポも磐田サポも優しく声をかけてくれます。カシマスタジアムの現状と、鹿島の選手たちがACLアウェイ水原三星戦後、帰国せずに韓国から直接アウェイのシドニーに行っている話をしました。清水サポの方が、自分が作成したゲーフラと一緒に写真に入ってくれというので、ご一緒しました。
清水のゴール裏も、被災地にエールを送るダンマクが並んでいます。
バクスタの屋根のない部分は風が強くてダンマク張るのが難しそうです。なぜバクスタのアウェイ側に屋根がないのかは、《エスパ東部ボランティア隊》作成の、ビジターに優しい入魂作【アウスタ日本平ガイド】に書いてあります。
http://homepage2.nifty.com/stadium/
初めて清水のゴール裏にお邪魔しました。今日は半旗での試合です。
ジュビロサポーターのダンマクに目頭が熱くなりました
ベガルタ仙台の応援ダンマクを真ん中にして
J2水戸ホーリーホックの応援ダンマクも張ってくれています
メインスタに戻ると、パルちゃん・ジュビロくんがこれからお仕事のようです。ジュビロくん、階段降りるのも大変そう尾羽はワイヤーで吊っていたのですね
選手がピッチに出てアップ始めました。目が自然にチュホに行きます。昨年9月末のナビスコ準決勝でフロンターレの森勇介の悪質なタックルを受けて腓骨骨折彼にとっての2010シーズンが終わってしまいましたチュホのプレーを見るのはその時以来になります。
ジュビロゴール裏2階席で何か始まりそうです。
雨が降りしきる中、強い風でアントラーズの応援ダンマクがめくれる度にジュビロサポーターが直してくれていました。心を込めてダンマクを作ってくれたんだな、と感じました
ジュビロの2階スタンドで、静岡県の地図が拡がりました。静岡のお茶をイメージした緑色の部分には、ジュビロの選手、社長、磐田市長ほかジュビロサポーター皆さんの被災地に向けてのメッセージが書き込まれています。
http://www.jubilo-iwata.co.jp/blog/?p=3370
清水サポーターが、東北6県と北関東3県の県名のコールを始めました。(磐田サポーターと交互にコールしていたようです。)「茨城」の時にIBARAKI WITH HOPE WE CAN COPEのメッセージボードを掲げました。
そして被災地にあるJリーグチームのチームコールと共に、チームフラッグが振られます。(フラッグは仙台・鹿島・水戸・山形の4チームですが、「栃木SC」のコールもあったと思います)ジュビロ君、アントラーズフラッグ振ってくれてありがとう
バクスタにいらっしゃった清水サポーターの方が、私が清水のアントラーズチームコールに答礼している写真を撮られてました。
大型ビジョンでJリーグ大東和美チェアマンのビデオメッセージ、両クラブの選手のメッセージが放映された後、選手がピッチに登場しました。
今日の主審は村上さん。審判団も同じTシャツを着ています。清水のキャプテン小野伸二選手が、被災者および来場者にむけてのメッセージを彼らしい言葉で話しました。「僕たちは、不自由なくこうした生活ができることに感謝して日々一日一日を生活し、自分たちにできることを一生懸命やっていこうと思っています。僕たちにできることはたくさんのエネルギーを被災地のみなさんにとどけることです。たくさんの元気と勇気を与えたいと思います」
続いて磐田のキャプテン、那須大亮選手のメッセージ。「東日本大震災での復興への道のりはまだまだ長いと思います。ここにいるみんなができることをすることが大事だと思います。僕たちはサッカーを通じて勇気や気持ちをたくさんの方々に届けられるよう精いっぱいプレーし続けます。僕たちの願いが被災地のみなさんに届くよう願います」
チュホは08年に来日して最初は水戸ホーリーホックでプレーし、09年鹿島アントラーズでプレーしました。被災した茨城県のことを気にかけてくれているようです。
選手・スタッフ全員で、『静岡からチカラを』バナーを持って集合写真。バクスタの『ガンバレ東日本!!静岡からチカラを』のダンマクは色違いで2本、ホーム寄りとアウェイ寄りにありましたが、これは清水サポーターと磐田サポーターが共同製作したらしい。県外の私には知る由もありませんが、これは非常に珍しいことらしい。キックオフする前に選手・レフェリーがセンターサークルに立ち、観客も脱帽・起立して30秒の黙祷が捧げられました。
試合は前半清水が圧倒しました。4・3・3でジュビロの4バックに割り込んだ1トップの高原、2シャドウの伊藤翔・大前元紀に小野伸二から次々とパスが通り、ジュビロは防戦一方スリッピーな芝に助けられた場面もチュホは大前元紀をマークしてたのですが、新10番山田大記のカバーもしたり大忙し席の真下の柳下監督がチュホに位置取りで細かい指示が飛んでました。38分小野伸二の強烈なシュートを川口能活が弾き、こぼれたボールに詰めた選手と交錯、頬を切って止血する間、清水サポーターから「ヨシカツ!」コールがありました。因縁の静岡ダービーでは非常に珍しいことらしい。そういえば静岡ダービーなのに両チームとも団旗や選手個人のダンマクは一切ありませんでしたね。前半終了間際、小野伸二の右CKを平岡が押し込み清水先制、1-0で前半終了。
鹿サポ的には、開幕戦アウェイ大宮戦で大敗した清水を見ているだけに、第2節のアウェイ清水戦を3月12日にやっておきたかったなぁ。。中断期間中にしっかり練習できたのでしょう、チーム戦術が浸透してましたね。前半のサッカーが90分できたら脅威です
磐田はハーフタイムで修正し、後半開始早々、山崎が同点ゴール、見事に立て直しました。山崎のプレーを生で見て、なぜ山崎がギュンギュンと呼ばれているか納得しました(名付け親はゴン中山らしい)。清水は後半から高原を替えて高木俊幸(横浜ベイスターズの高木選手の二人の息子の内、ヴェルディから移籍してきた兄の方)を入れましたがまだ線が細い感じ(イケメンですが)。その後は両チームともチェックが厳しくなり、ガツガツしたプレーで観客を沸かせました。結局1-1のドローで試合終了。
両チーム選手・マスコットが、『静岡からチカラを』バナーを持ってピッチ一周しました。サポーターはハーフタイムにYou’ll never walk alone、試合後半は磐田サポーターが仙台の応援歌Country Roads,清水サポーターが仙台の応援歌TWISTEDをアレンジして歌い、友愛の空気が流れました。両チームのマスコットが手を繋いでいたのが印象的でした。
試合後の川口能活選手のコメントがこの試合を象徴していました。
とてもフレンドリーな雰囲気で試合ができたと思います。これまで何度も静岡ダービーを経験してきましたが、こうした雰囲気は初めてです。アウスタでこうした雰囲気でプレーできることは本当にありがたいことですし、サポーターのみなさんに感謝しています。
最後にアントラーズの応援ダンマクを掲げてくださいましたジュビロサポーターの皆様、ありがとうございました。