横浜情景(19)護衛艦しらゆき乗船記～回想録09.5.31.

クアウテモック号来航中、新港埠頭側に帆船とは対照的な軍艦が停留していました。大阪寄港がキャンセルになって9日間横浜に停留することになったクアウテモック号がメキシコ海軍の船であることから、9日間エスコートすることになった、海上自衛隊の護衛艦「しらゆき」です。
豪華客船ファンなので、軍艦はあまり興味がないのですが、帆船をエスコートする任務遂行中の「しらゆき」を表敬訪問することに。（実は制服試着コーナーに釣られました）一等海尉の方が記念撮影に応じて下さいました。フレンドリーな応対にビックリです

クアウテモック号に較べると。。。軍船なので乗船梯子の装飾はこれが精一杯でしょう。

甲板に出ました。海自ファンではないので武器はまったくわかりません艦橋前部にある、鳥の巣箱のようなものが「アスロック8連装」手前の巨大ヘルメットみたいなのが「76ミリ62口径単装砲」だそうです。

76ミリ62口径の銃弾（模擬弾）の重さ当てクイズが好評でした。

ミリタリーマニアではないので、かなり画像を処分してしまいました。興味があったのは生活エリアです。

下の画像は、いわゆる「水兵さん」の生活空間です。娯楽室もありました。テレビがあり、雑誌や新聞が置いてあるのですが、雑誌も新聞も見たことのない専門誌でした。（マガジンラックに「るるぶ横浜」があったのには笑えました）艦長室も見ました。「艦長室」という重厚な表札がかかっていて、2部屋続き。1部屋は応接間で1部屋は就寝する生活空間でした。

【しらゆき温泉】普通の浴室でした。6人位入れます。乗船中の単調な生活サイクルを楽しく過ごすユーモアですね

医務室です。手術台もあるところに有事の際の任務の重大さがわかります。

艦橋に登り、池内出艦長と記念撮影。階級章から2等海佐（諸外国海軍の中佐に相当）とわかります。

艦橋から見る景色です。先ほどの「アスロック8連装」と「76ミリ62口径単装砲」が見えます。

貴賓室？のテーブルに日本とメキシコのミニチュア国旗が飾ってありました。クアウテモック号の将校を招待して晩餐会を開いたそうです。『何語で会話したのですか？』と聞いたら、幹部は通訳が付いていたが自分たちはスペイン語離せないし、向こうも日本語話せないので、身振り手振りでコミュニケーションとったとのことでした。

「しらゆき」の艦歴です。就役して四半世紀、軍艦としては「おじいちゃん艦」だそうですが、三宅島噴火の際、災害派遣されたことがわかります。

船尾デッキでお待ちかね、制服試着して記念撮影です。私が2等海佐【ピクルス】相方が3等海佐【パセリ】です（名札にそう書いてありました）
戦略ヘリ格納庫で記念品販売してたので、ついつい買ってしまいました（男はこういうヒカリモノに弱い）右上のタイ・バーは水上艦艇徽章で海自幹部がつけるもの、右下のタイ・バーはドルフィンが描かれており、潜水艦乗りが身につけるものだそうです。

左のメダルはチャレンジコインといって、もとは戦時中に遭難した兵隊が身元を証明する為にポケットに忍ばせておいたものらしい。（一時期はやったＩＤドッグタグと同じく、米軍からひろまったものらしい）

ミリタリーものはこの位でおしまい。クアウテモック号出港の際の登檣礼の勇姿に続きます。