
IT社会保険労務士の濵本絵美


在老に引っ掛かかっても
思う存分仕事をして頂きたい
等と前回は生意気を書かせて頂きましたが今回はちょっと悩んだケースのお話
ご相談にいらっしゃったのは61歳の女性
既に年金受給者ですが未だ働いており希望すれば65歳まで働けるという素晴らし職場にいらっしゃるとのこと
「65歳まで働いた方がいいかしら

と質問されましたので
「もちろんですとも

といつもな調子で答えました
んがぁ
この方、ご主人様が既に亡くなっていて遺族厚生年金を貰われていらっしゃいました
65歳以降は遺族厚生年金と老齢基礎年金は併給されます
しかし、遺族厚生年金と老齢厚生年金は老齢厚生年金が優先されます
今後65歳まで働いて
遺族厚生年金<老齢厚生年金
とならない限り、いくら働いても受け取る年金額の合算値は増えません
試しに今すぐ退職したパターン
65歳で退職したパターン
おまけに70歳で退職したパターン
の3パターンで年金額の試算をしてみましたが
70歳まで働いても遺族厚生年金の方が金額が高い状態でした
ものすごく言いづらいのですが
事実を伝えなければなりません
でもでもでもでもでもでも働く意欲が

なっちゃったらどうしよう

その女性はとても優しいお方でして
事実は事実ですから家に帰って家族と相談してみまね

と仰いました
苦肉の策ではありますが、65歳以降の年金を増やす方法があります
それは厚生年金を辞めて国民年金に任意加入する方法です
国民年金に加入すると老齢基礎年金が増え
その増えた老齢基礎年金と遺族厚生年金は併給できますからね
給与所得が無くなる、又は減らされた状態で別途保険料を支払う
これが本当にベストな答えなのでしょうか

私の中では、まだモヤモヤとしていて答えが出ていません

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府中をこよなく愛

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